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【柱】頭書増補訓蒙図彙一 三
【右頁上段】
○日(ひ)は陽(やう)の精(せい)なり空虚(くうきよ)にして
かたどりがたしよつて烏(からす)をもつて日
の形(かたち)とす陽鳥(やうてう)なればなり三/足(そく)と
するは陽数(やうすう)のこゝろなり
○月(つき)は陰(いん)の精(せい)なり空虚(くうきよ)にして
かたどりがたしよつて兎(うさぎ)をもつて月
の形(かたち)とす兎(うさぎ)は陰(いん)の獣(けだもの)なればなり
白兎(はくと)陰(いん)の色(いろ)なり
○北辰(ほくしん)は北極(ほくきよく)ともいふ天(てん)の枢(くろゝ)なり
一周(いつしう)天のめぐる事/此(この)北辰(ほくしん)を枢(くろゝ)か
なめとしてめぐるなり北(きた)に位(くらい)して
諸(もろ〳〵)の星(ほし)これにむかふ也/北辰(ほくしん)の座に
七/星(せい)あり四/星(せい)あり
○列宿(れつしゆく)此星(このほし)天(てん)の東西南北(とうざいなんぼく)に位(くらい)
して四/方(ほう)各(おの〳〵)七/星(せい)づゝなり合(あはせ)て二十
八/宿(しゆく)なり是(これ)を三十日にくばりて
毎日(まいにち)をつかさどるなり
【右頁下段】
日(じつ)【左ルビ「にち」】《割書:ひ》
《割書:景(けい)《割書:ひ|かげ》|晷(き)《割書:同》》
北辰(ほくしん)
《割書: 紐星(ちうせい)|四輔(しほ)》
月(げつ)【左ルビ「くわつ」】《割書:つき》
《割書:月は日の|ひかりを| うく| てらさ| ざる| 所を|魄(はく)といふ》
列(れつ)
宿(しゆく) 《割書:列(れつ)はつらなるとよむ二十八/星(せい)列座(れつざ)しつらなる也|宿(しゆく)は左伝(さでん)に音秀(おんしう)とよめり座(ざ)なり》
角(かく)《割書:東方》 亢(かう) 氐(てい) 房(ばう)
心(しん) 尾(び) 箕(き) 斗(と)《割書:南方》
牛(ぎう) 女(ぢよ) 虚(きよ) 危(き)
室(しつ) 壁(へき) 奎(けい)《割書:西方》 婁(ろう)
胃(い) 昴(ばう) 畢(ひつ) 觜(し)
参(しん) 井(せい)《割書:北方》 鬼(き) 柳(りう)
星(せい) 張(ちやう) 翼(よく) 軫(しん)
【左頁上段】
○晦(くわい)毎月(まいけつ)大なれば三十日小な
れば二十九日を晦(くわい)といふ月/地下(ちか)に
かくれて光(ひかり)なしよつて晦(くわい)の字(じ)
をくらしとよむなり昏晦(こんくわい)暗晦(あんくわい)
のこゝろなり
○朔(さく)は蘇(そ)なりよみがへるとよむ月
は十五日より晦日(つもごり)までにかけつきて
又/朔日(ついたち)よりよみがへりてはじめて
明(めい)を生(しやう)ずるといふ義(ぎ)にて朔(さく)といふ
○弦(けん)は上十五日を上弦(しやうげん)といひ下十
五日を下弦(げげん)といふ上/弦(げん)は西(にし)の方
下弦(げげん)は東(ひがし)の方(はう)なり上/弦(げん)は七日
八日九日下/弦(げん)は廿二日廿三日廿四日
にあり月の光(ひかり)よこにあり
○望(ばう)は十五日の事なり十五日は
日月/東西(とうさい)にあひ望(のぞ)むゆへに望(ばう)
といふ又もち月ともいふなり日
【左頁下段】
晦(くわい)《割書:つごもり》 朔(さく)《割書:ついたち》
弦(けん)《割書:ゆみはり》 望(ばう)《割書:もちづき》
上弦 日入
下弦 日出
【上欄書入れ】33
【柱】頭書増補訓蒙図彙一 四