← 前のページ
ページ 72 / 194
次のページ →
翻刻
【柱】頭書増補訓蒙図彙一 五
【右頁上段】
巧奠(こうでん)とも七夕祭(たなはたまつり)ともいふ
○天漢(あまのかは)は天河(てんか)とも銀河(きんか)ともいふ七夕
に烏鵲(うじやく)翼(つはさ)をのべて橋(はし)とし此(この)河(かは)を渡(わた)し
牽牛(けんぎう)織女(しよくぢよ)の二/星(せい)あひ合(あふ)といへり
○孛星(ほつせい)は妖星(ようせい)なり此(この)星(ほし)出(いづ)るとき
は旧(ふるき)をのぞきて新(あたらしき)に改(あらため)又は火災(くはさい)に
たゝるの瑞(ずい)有/俗(ぞく)に是(これ)を御光星(ごくはうぼし)と云
○彗星(はゝきぼし)は妖星(ようせい)なり色(いろ)青(あをき)は王候(わうこう)【「候」は「侯」ヵ】死(しす)
赤(あかき)は強国(きやうこく)おこる白(しろき)は兵乱(へうらん)おこる天(てん)下
に災(わざはひ)あるときあらはるゝ星(ほし)なり
○太白星(たいはくせい)は金星(きんせい)なりあかぼしとな
づく俗(ぞく)にあかつきの明星(みやうじやう)といふ日にさ
きだちて出(いづ)るなり啓明(けいめい)ともいふ
○虚空(こくう)はそらともおほぞらとも
よむ太虚(たいきよ)太空(たいくう)ともいふ天(てん)なり天は
円(まとか)にして空々(くう〳〵)として物(もの)なくかたち
なしよつて虚空(こくう)となつく
【右頁下段】
太白(たいはく)
《割書:あか| ぼし》
日出
虚空(こくう)《割書: |そら》
霧(む)《割書:きり》
煙(ゑん)
《割書:け|ふ| り》
【左頁上段】
○霧(きり)は陰陽(いんやう)のみだれより生ず
地気(ちき)のぼつて天気(てんき)応(あふ)ぜざるを
霧(む)といふ天気(てんき)くだつて天気(てんき)応(あふ)せ
さるを雺(ぼう)といふ風(かぜ)吹(ふい)て土をふら
すを霾(つちふる)といふ
○煙(けふり)は火(ひ)の昇(のほ)る気(き)なり烟(けふり)同し
又/水(みづ)より煙(けふり)いづる
○長庚(ゆふづく)は金星(きんせい)なり日(ひ)におくれ
て入/是(これ)を長庚星(ちやうかうせい)といふ俗(ぞく)に是(これ)
をよひの明星(みやうじやう)といふ
○風(かぜ)は大塊(だいくわい)の噫気(あいき)なり陽(よう)の体(たい)
にして散(さん)じて陰(いん)の用(よう)となる故(ゆへ)に
風(かぜ)吹(ふく)ときは土(つち)必(かならず)かはく又/旋風(せんふう)飊(へう)
風(ふう)はつじかぜ
○露(つゆ)は夜気(やき)露(つゆ)となる陰(いん)の液(ゑき)也
白虎通(びやくこつう)に露(つゆ)は霜(しも)の始(はじめ)なりと
いへり露(つゆ)をばをくといふ降(ふる)といわず
【左頁下段】
長庚(ちやうかう)
《割書:ゆふづく》
入日
風(ふう)《割書: | |かぜ|のわき》
露(ろ)《割書:つゆ》
【上欄書入れ】35
【柱】頭書増補訓蒙図彙一 六