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【柱】頭書増補訓蒙図彙二 八
【右頁上段】
高巓(かうてん)ともいふ
○坂(さか)は坡坂(ははん)なり山中(さんちう)の高(たか)
くけはしき所なり小坂(こさか)を嶝(とう)
といふ磴(とう)同し
○嶽(だけ)はけはしき高山(かうざん)をいふ
山城(やましろ)如意嶽(によゐがだけ)近江(あふみ)の比良(ひら)の
が嶽なとなり
○谷(たに)は両山(りやうさん)の中(なか)の流水(りうすい)なり
渓(けい)谿(けい)同し水(みつ)谿(けい)にそゝくを谷(たに)
といふ山(やま)の間(あいた)に水あるを澗(かん)と
いふたにがはとよめり
○丘(おか)は土(つち)の高(たか)き所(ところ)をいふ又/四方(しはう)
たかくして中央ひくきを丘(きう)といふ
ともあり阜(ふ)同狐(きつね)死(し)するとき
は丘(をか)を枕(まくら)とす
○盤(ばん)は大石(たいせき)なり盤石(ばんじやく)ともいふ
俗(ぞく)に大盤石(たいばんじやく)といふは重言(ぢうごん)
【右頁下段】
谷(こく)《割書: |たに》
丘(きう)
《割書: をか》
嶽(かく)
《割書: だけ》
盤(ばん)《割書: |いは》
【左頁上段】
なるべし
○巌(かん)はいはほなりさゞれ石(いし)
のいはほとなりてとよめるなり
石窟(せきくつ)を巌(がん)といふ石(いし)のするど
にしてたかくそびへたるをいふ
詩経(しきやう)に維石巌々(これいしがん〳〵たり)といへり
岩(がん)同
○崖(かけきし)は山辺(さんへん)なり山(やま)の一/片(へん)に
そはだちのそみたるをいふ厓(かい)
同し又/懸崖(けんかい)ともいふかけぎし
補/俗(ぞく)にがけといふなり
○瀑(はく)は滝(ろう)とも書(かく)なりながれ
おつる色(いろ)白(しろ)くして布(ぬの)を瀑(さらす)が如(ごと)
くなるによつて瀑布(はくふ)とも云
日本にも布引(ぬのびき)のたきといふ
ありもろこしには廬山(ろさん)に名(な)
高(だか)き滝(たき)あり又/滝(たき)を飛泉(ひせん)
【左頁下段】
巌(がん)《割書: |いはほ》
瀑(はく)
《割書: たき》
崖(かい)
《割書:かけ| ぎし》
【上欄書入れ】38
【柱】頭書増補訓蒙図彙二 九