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■ 【柱】頭書増補訓蒙図彙二 九
【右頁上段】
ともいふ
○桟(さん)は棚(はう)なり閣(かく)なり木(き)を閣(かく)
して道(みち)をなすを桟道(さんどう)とも閣(かく)
道(どう)ともいふ《割書:補》けんその山坂(やまさか)補【□の中に「補」】道(みち)
きれて通(かよ)はれざるに橋(はし)をかけて
道(みち)としかよひとするをいふ
○洞(ほら)は深(ふかく)通(つう)ずるを洞(とう)といふいは
あなありて道(みち)を通(つう)ずる所(ところ)也
仙洞(せんとう)は仙人(せんにん)のすむ洞(ほら)なり峒(とう)同じ
山に岩穴(がんけつ)ありて袖(そで)に似(に)たるを
岫(しう)といふくきなり
○麓(ふもと)は山足(やまのふもと)なり林(はやし)山(やま)につゞく
を麓(ろく)といふ麓(ろく)は鹿(しか)のあるところ
かるがゆへに字(じ)鹿(しか)に従(したがふ)【从】なり鹿(しか)は
このんで林(はやし)にすめばなり
○林(りん)は平地(へいち)にして叢(むらがる)木(き)ある所を林(りん)
といふ又/野外(やぐはい)を林(りん)と云/樹林(じゆりん)松林(せうりん)竹(ちく)
【右頁下段】
桟(さん)《割書:かけ| はし》
麓(ろく)《割書:ふ| もと》
洞(とう)《割書: |ほら》
【左頁上段】
林(りん)などいへり木(き)のあつまり生ず
るを林(りん)といひ草(くさ)のあつまり生ず
るを薄(はく)といふ薄(はく)はくさむら叢(さう)同し
○岬(みさき)は山(やま)のかたはらなり海(うみ)
などへつき出(いて)たる所をいふ也
越前(えちぜん)に金岬(かねがみさき)などいふ所有
○村(むら)は人のあつまりゐる所也
村落(そんらく)といふ本(もと)は邨(そん)につくる字(し)
通(つう)に経史(けいし)に村(そん)の字(じ)なし邨(そん)は
邑(ゆう)に従(したが)【从】ひ屯(あつまる)に従(したがふ)【从】別に村(そん)につく
るは非(ひ)なり今(いま)通(つう)じもちゆ
邑(ゆう)同し
○川(せん)は穿(せん)なり地(ぢ)を穿(うがつ)てなが
るゝの心をもつて川(せん)となづく又
河(かは)とも書(かく)なり補【□の中に「補」】大なるを大
河といひ小なるを小川といふ
なり補【□の中に「補」】江はゑなり
【左頁下段】
林(りん)《割書: |はや| し》
岬(かう)
《割書:みさき》
川(せん)
《割書: かわ》
村(そん)
《割書:む| ら》
【上欄書入れ】39
【柱】頭書増補訓蒙図彙二 十