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【柱】頭書増補訓蒙図彙二 十
【右頁上段】
○洲(す)は水中(すいちう)の居づき所なり
人(ひと)鳥(とり)などのあつまり息(いこふ)所也
小洲(しやうしう)を渚(しよ)といふなぎさなり水
渚(しよ)石(いし)あるを磧(せき)といふいそなり
水(みづ)沙上(しやじやう)にながるゝを瀬(せ)といふ湍(たん)
同/磯(き)はいそなり
○波(なみ)は風(かぜ)水(みづ)をうつて紋(もん)をなすを
波(なみ)といふ水波(すいは)は水紋(すいもん)なり浪瀾(らうらん)
ともに同し大波(たいは)を涛(とう)といふ又
漣(れん)はさゞ波(なみ)なり又/濤(なみ)を潮頭(てうとう)と
いふなり
○渦(うづ)は水(みづ)めぐるなり水めぐつて
巴(は)【左ルビ「ともへ」】の字(じ)をなすといへり又/泡漚(はうをう)
沫(まつ)はあわなり
○島(しま)は海中(かいちう)に山ありてよるべき
を島(とう)といふ隝(とう)嶋(とう)嶼(よ)ならびに
同じ蓬莱(はうらい)方丈(はうじやう)瀛洲(えいしう)を海(かい)
【右頁下段】
波(は)
《割書:なみ》
渦(くは)
《割書:うづ》
洲(しう)
《割書:す》
【左頁上段】
中(ちう)の三島といふ
○海(かい)は晦(くわい)なり荒遠(くはうゑん)にして冥(めい)
昧(まい)なる意(こゝろ)なり又/海(かい)は穢(けがれ)をうけ
て其(その)水(みづ)く黒(くろく)して晦のごとしとも
いへり湖(こ)はみづうみなり潮(てう)はうし
ほなり
○岸(がん)は水/涯(ぎの)の高(たか)き所をいふ
住(すみ)の江(え)のきしによる浪(なみ)よるさへや
とよみ又/岸(きし)の姫松(ひめまつ)と歌(うた)によめり
○浜(はま)は水際(すいさい)なり涯(かい)はほとり浦(ほ)は
うらならびに同し水際(すいさい)の平(へい)
沙(さ)を汀(てい)といふみぎはとよむなり
海浜(かいひん)ひろきを㵼(しや)といふかたなり
河浜(かひん)水浜(すいひん)海浜(かいひん)ともにはま也
○田(た)は土(つち)を耕(たがやす)の名(な)囗は田(た)の四方
のかまへなり中に十の字(じ)は田(た)の
阡陌(せんはく)とてみぞのこゝろなり畎(けん)【左ルビ「たみぞ」】
【左頁下段】
島(とう)《割書:しま》
海(かい)
《割書: うみ》
岸(がん)
《割書:き| し》
濱(ひん)
《割書: はま》
【上欄書入れ】40
【柱】頭書増補訓蒙図彙二 十一