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【右頁上段】
多門(たもん) 武者屯(むしやだまり) 櫓(やぐら) 犬走(いぬはしり)
虎魚(しやちほこ)
○塹(ほり)は城(しろ)をめくる水なり又
坑塹(あなほり)なり坑(かう)壕(かう)ならびに同
城郭(しやうくはく)のほりなり
○封疆(はうきやう)は土(つち)を封(はう)じて疆(さかひ)をか
ぎるをいふ俗(ぞく)にこれをどてと
いふ洛陽(らくやう)にむかし大閤秀吉公(たいかうひでよしこう)
のとき東西南北(とうざいなんぼく)に封疆(どて)をつき
て竹(たけ)をうへ給ふ今にあり
○橋(はし)はもろこし禹王(うわう)といふ聖(せい)
人(じん)つくりはじめたまへり梁(はし)とも
書(かく)なり矼(こう)はいしばしなり圯(い)
はつちはしなり板橋(はんきやうは)いたばし
石橋(せききやう)はいしばし土橋(どきやう)はつちばし
歩橋(ほきやう)はふみこへばし
○市(いち)は神農(しんのう)はじめたまふ
【右頁下段】
城(じやう)《割書: |しろ》
橋(きやう)
《割書:は| し》
塹(せん)
《割書:ほり》
封疆(はうきやう)《割書: |どて》
【左頁上段】
又祝融(しゆくゆう)はじめ給ふともいふ
売買(ばい〳〵)の所(ところ)を市(いち)といふ補【四角枠の中に「補」】今
俗(ぞく)に是を店(たな)といふ魚(うを)のたな
呉服(こふく)だななどゝいふなり
○津(つ)は水(みづ)の会(あつまる)ところなり舟
つき又わたしばなり難波津(なにはつ)
大津(おほつ) 今津(いまづ) 甲斐津(かいづ)など
いふたぐひなり伯(はく)【訓蒙図彙「泊」】はとまり也
○浮橋(ふきやう)はうきはし又/浮梁(ふれう)と
も書(かく)べし又ふなばしは舟(ふね)をつ
なぎならべてはしとする也
水(みづ)ふかくして橋(はし)ぐい立かたき所
などふなばしをかくるなり
○堤(つゝみ)はふさぐともとゞこほる共
よむ土(つち)をもつて水(みづ)をふさぎと
どこほらしむるをもつて堤(つゝみ)と
いふ隄(てい)とかくはあしゝ塘(とう)堤(てい)同
【左頁下段】
市(し)
《割書:いち》
浮橋(ふきやう)
《割書: うきは| し》
津(しん)《割書: |つ》
【上欄書入れ】44
【柱】頭書増補訓蒙図彙二 十五