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【柱】頭書増補訓蒙図彙二 十六
○墓(ぼ)は慕(ぼ)の字(じ)の意(こゝろ)にて
したふといふ事なり子孫(しそん)か
先祖(せんぞ)を思慕(しぼ)するなり塚(ちよ)も
同し天子(てんし)のはかを陵(みさゞき)といふ
塋(ゑい)同し壙(くはう)つかあななり
補【四角枠の中に「補」】沼(ぬま)は池(いけ)の大(おほい)なるものをいふ
又/水(みづ)少(すくな)く泥土(でいど)なるものなり池(いけ)
沢(さわ)沼(ぬま)は同じたぐひなり山(やま)
城国(しろのくに)伏見(ふしみ)に大沼(おほぬま)あり葦(よし)芦(あし)
など多(おゝ)くはへ水鳥(みづとり)の住所(すみどころ)也
補【四角枠の中に「補」】薮(やぶ)は竹林(ちくりん)なり苦竹(まだけ)淡竹(はちく)の
二/種(しゆ)を用(もち)ひて其(その)性(じやう)かたくよつて
薮となして造作(さうさく)又は器財(きざい)に用(もち)
ゆる事かぞへがたし
【右頁下段】
墓(ぼ)《割書:は| か》
沼(せう)《割書:ぬま》
牧(ぼく)
《割書: まき》
薮(すう)《割書:やぶ》
【左頁】
頭書増補訓蒙図彙(かしらがきぞうほきんもうづゐ)巻之三
居処(きよしよ) 《割書:此部(このぶ)には宮殿(きうでん)門戸(もんこ)壁檣(かべかき)庭窓(にはまど)のたぐひ|すべて家居(いゑゐ)宅所(たくしよ)につきての文字(もじ)あり》
○殿(てん)は堂(だう)の高(たか)くして大(おゝい)なる
ものなり天子(てんし)の居(ゐ)給ふ所を殿(てん)
といふ殿(てん)の天井(てんじやう)に藻(も)をゑがくは
藻(も)は水草(すいさう)なれは火災(くはさい)をさく
るのころゝろなり
○棟(むね)は屋極(をくきよく)なり屋脊(をくせき)を甍(ほう)
といふいらかなり鴟尾(しび)はくつかた
蚩吻(しふん)おにがはら
○檐(えん)は簷宇(ゑんう)同し遶(めぐる)_レ檐(のきを)点(てん)
滴(てき)如(ごとし)_二琴筑(きんちくの)_一と詩(し)にもつくれり
又/檐(のき)のあやめ檐(のき)の玉水(たまみづ)などゝ
歌によめるなり
【左頁下段】
棟(とう)
《割書:むね》
殿(てん)
《割書: との》
檐(ゑん)
《割書:のき》
榑風(はふ)【搏風ヵ】
蔀(ほう)
《割書:しと| み》
楹《割書:ゑい》
《割書:はしら》
礎(そ)
《割書:いしずへ》
階(かい)
《割書:きざは| し》
欄干(らんかん)
《割書: おばしま》
【上欄書入れ】46
【柱】頭書増補訓蒙図彙三 十七