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【柱】頭書増補訓蒙図彙三 十七
○楹(はしら)は殿門(てんもん)の両方(りやうはう)にありよつ
て両楹(りやうゑい)といふ柱(はしら)同じ短柱(たんちう)は
つかばしらなり
○欄杆(らんかん)は階除(きざはし)の木句欄(きこうらん)なり
闌干(らんかん)とも書(かく)なり干(かん)又/檻(かん)に作(つく)
るおばしまなり直欄(ちよくらん)横杆(わうかん)
○階(きざはし)は砌(みぎり)なり堂(だう)に昇(のぼ)る道(みち)也
階級(かいきう)階除(かいぢよ)階梯(かいてい)ともいふ俗(ぞく)
にきざはしといふ堦(かい)につくるは
あやまりなり
○摶(は)【搏ヵ】風(ふ)は風(かぜ)を摶(うつ)【搏ヵ】とよむ火災
をさくる為(ため)の名(な)なり■【逆五角形の中に○の図形。『頭書増補訓蒙図彙』では下段図中の懸魚の図形】是(これ)を
懸魚(げんぎよ)といふ魚(うを)は水に住(すむ)もの
なれば火災(くはさい)をさくるの名也
○蔀(しとみ)は屋(いへ)の檐(のき)につりあげ
て光明(あかり)をさらへおほふものなり
俗(ぞく)にうはしとみといふつれ〴〵
【右頁下段】
庭(てい)《割書:には》
廊(らう)
《割書:ほそ| どの》
牆(しやう)《割書:つい|ぢ》
《割書:かき》
門(もん)
《割書:かど》
扉(ひ)《割書:とび|ら》
磚(せん)
《割書:しき|がはら》
砌《割書:せい| みぎり》
【左頁上段】
草(ぐさ)にもやり戸(ど)は蔀(しとみ)の間よ
りもあかしといへり蔀はうは
あかりなり
○礎(いしずへ)は柱(はしら)の下の石(いし)なり詩(し)を
作(つく)るに韻字(ゐんじ)をふむを礎(そ)と云
磉(さう)礩(しつ)并(ならび)に同し
○庭(には)は門屏(もんへい)の内(うち)を庭(には)と云
又/砌(みぎり)といふも庭(には)なり
○門(もん)は両戸(りやうこ)あはするを門(もん)と云
楣(まくさ)閾(しきみ)棖(ほこたて)みな門(もん)にあり
○廊(ほそどの)は殿下(てんか)の外屋(ぐはいをく)なりと
ありわたりどの共云/廊下(らうか)廻(くわい)
廊(らう)などなり本殿(ほんでん)へかよふ
ひさしなり
○牆(かき)は墻(しやう)垣(ゑん)墉(よう)並(ならひ)に同又門
屏(へい)を蕭墻(しやう〳〵)といふ蕭(しやう)が言(こと)は
粛(しゆく)なり君臣はあひまみゆる
【左頁下段】
華表(くはへう)《割書: |とりゐ》
瑞(ずい)
籬(り)
《割書:みつ|がき》
宮(きう)《割書: |みや》
【上欄書入れ】47
【柱】頭書増補訓蒙図彙三 十八