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【柱】頭書増補訓蒙図彙三 十九
【右頁上段】
○宅(たく)は択(たく)なりよき所を択(ゑらん)
でいとなみたつるゆへなり又
人の詫(たく)する所といふ義も有
舎(しや)家屋(かをく)ともに同又は第宅(だいたく)
○厨(くりや)は烹飪(かうじん)する所なり今云
料理所(れうりどころ)なり又/庖厨(はうちう)といふ略(りやく)
してくりともいふ補【四角枠の中に「補」】俗(ぞく)に名付て
台所(たいどころ)といふなり
○窖(あなぐら)は地蔵(じざう)なり丸(まるき)を竇(とう)と云
方(けた)なるを窖(かう)といふともにあな
ぐらなり地(ぢ)をほりて穴をこし
らへ家財(かざい)を入/置(をく)所(ところ)なり
○寺(てら)はもと官人(くはんにん)の居(ゐ)る所(ところ)の
名なり天竺(てんぢく)より仏経(ぶつきやう)を白(はく)
馬(ば)におほせて鴻臚寺(こうろじ)といふ
官人(くはんにん)の居(ゐる)所へ来りしより仏氏(ぶつし)
の居所(ゐどころ)の名(な)とす
【右頁下段】
塔(たう)《割書: |あら| らぎ》
寺(じ)
《割書: てら》
亭(てい)《割書:あば| らや》
【左頁上段】
○塔(たう)はもろこしの長安(ちやうあん)に慈(じ)
恩寺(をんじ)といふ寺あり塔(とう)あり鴈(がん)
塔(とう)といふ進士(しんじ)名(な)をその下に
題(たい)す塔婆(とうば) 浮図(ふと)同じ
○亭(あばらや)は道路(だうろ)の舎(やどる)所(ところ)なり亦(また)
行旅(かうりよ)宿会(しゆくくはい)の館(やどる)【舘】所(ところ)なり
ともいへり俗(ぞく)にひとやどりまた
はたごやなり高(たか)くた立(たて)たる楼(ろう)
をも亭(ちん)といふ
○屋(をく)は舎(しや)なり大屋(たいをく)を厦屋(かをく)と
いふ又まやともいふ家(いゑ)の真中(まんなか)を
母屋(もや)といふ四方面(しはうめん)の家(いへ)を四阿(あづま)
屋(や)といふ俗(ぞく)に屋(や)をやねといふ
○廬(いほり)は田(た)の中の屋(いゑ)なり稲(いね)など
かり入る所なり草(くさ)にてやね
をふきたる屋(いゑ)をいふ菴(いほ)同
かりほの廬(いほ)のといふに廬(いほ)の字(じ)
【左頁下段】
廬(ろ)
《割書: いほ| り》
屋(をく)《割書: |や》
厠(し)
《割書: かはや》
【上欄書入れ】49
【柱】頭書増補訓蒙図彙三 二十