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【柱】頭書増補訓蒙図彙三 二十一
○戸(と)は一/枚(まい)とびらの門(もん)を戸(と)
といふ又/内(うち)を戸(と)といひ外(ほか)を門
といふともいへり民家(みんか)ならび
つらなるを編戸(へんこ)といふ
○瓦(かわら)は唐(もろこし)夏(か)の昆吾(こんご)といふ人つ
くり始(はしめ)しなりめがわらを瓪(はん)といふ
おかわらを𤭆(とう)【瓦+同】といふ又/魏(ぎ)の文帝(ぶんてい)
瓦(かわら)をちて鴛鴦(をしとり)となると夢(ゆめ)
見給ふといふ故事(こじ)ありよつて
鴛鴦瓦(ゑんおうぐは)といふ
○蟇股(かへるまた)は榑風(はふ)の下にあり蟇(かへる)
の股(また)に似(に)たればなり蟇(かへる)は水中(すいちう)に
住(すむ)ものなれば火災(くはさい)をさくる為(ため)
なり鴨居(かもゐ)といふも同(おなじ)意(こゝろ)也
○臥房(ぐはぼう)は寝室(しんしつ)ともいふ又/閨(けい)
房(ぼう)ともいふ天子(てんし)の御寝所(きよしんじよ)を
夜殿(よんのおとゞ)といふ
【右頁下段】
楗(けん)《割書:くわんのき》
扃(けい)《割書:とざし》
卧(ぐは)
房(ばう)
《割書:ねや》
鋪首(ほしゆ)
壁(へき)《割書:かべ》
【左頁上段】
○楗(くわんのき)は限(かきる)門(もんを)木(き)【門を限る木】なり今いふくは
んの木(き)なり𢩠(せん)【戶+睘】閂(せん)並に同
○扃(とざし)は外(ほか)より閉(とづ)る関(くはん)なり又
門(もんの)扉(とびら)のうへの鐶(くはん)鈕なり又/関(くはん)
戸(こ)の木(き)なりくはんの木(き)又は鎖(じやう)也
○鋪首(ほしゆ)は今/按(あん)ずるに門(もん)又は
襖(ふすま)障子(しやうじ)などのひきて鐶(くはん)なり
鈕(ちう)はつほなり
○壁(かべ)は城(しろ)のかべを壘(るい)といふしらかへ
を粉壁(ふんへき)といふ又/画壁(ぐはへき)板壁(はんへき)など
あり室(しつ)の屏(へい)蔽(へい)なり
○廳(まんところ)は政(まつりこと)をきく所なり検非(けび)
違使(ゐし)のゐる所なり公事(くじ)訴訟(そしやう)
をとりさばきする所をいふなり
庁(ちやう)同
○厩(むまや)は馬舎(ばしや)なり猿(さる)の異名(ゐみやう)を
馬(ば)父といふによつて厩(むまや)に猿(さる)
【左頁下段】
廳(ちやう)
《割書:まん| どころ》
《割書:ひと| や》 牢(らう)獄(ごく)
厩(きう)《割書: |むまや》
柵(さく)
《割書:し|がら| み》
【上欄書入れ】51
【柱】頭書増補訓蒙図彙三 二十二