東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

鼎左秘録 - 翻刻

鼎左秘録 - ページ 11

ページ: 11

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【右丁】  五六 滴(しづく)ほど入れよくかきまぜ武火(つよきひ)にて漸々(せん〴〵)に煮(に)つめるなり  煮(に)る間(あひだ)は暫時(しはらく)も手を止(とゝ)めず攪(かきま)せ居(ゐ)るなり段々(たん〴〵)煮へ  つまりたるを見て其(その)砂糖(さとう)をつふし試(こゝろみ)るによくねばり糸(いと)  を引やうになりさ【たヵ】るところ是(これ)砂糖十分に煮(に)え熟(しゆく)し  たるなり其時 鍋(なべ)のそこにたまりある水気(みづけ)を別(べつ)の器(うつわ)へ  したみつくし其上(そのうへ)また別(べつ)に砂糖を多分(たぶん)に投(とう)し入れ  後(のち)は文火(とろ〳〵び)にてそろ〳〵と煮(に)るなり水気(みづけ)さつはり乾(かは)きて  から〳〵となる位(くらゐ)になりたるを度(ど)として別器(へつのうつは)へ取(とり)入れ  三盆白(さんほんじろ)の砂糖をふりかけよくまぶし貯(たくは)へ置(おく)なり 【左丁】  一切(いつさい)の青物(あをもの)つけやうみな斯(かく)のごとくすり【るヵ】なり   右のことく砂とうにて煮上(にあげ)ケたるものを世上(せしやう)の方言(はうけん)にさとう   づけと称(せう)する也是は右やうに煮(に)あげたることをしらすして   いふことばなり ○生姜(しやうが) 随分(すいぶん)大なる生姜をゑらみうすく輪(わ)ぎり或は  はすかひに切(きり)てよく〳〵湯煮(ゆに)し取(とり)あげ清水(せいすい)一 升(しやう)の中へ  上品(じやうひん)の石灰(いしはい)弐 合(かう)入れかきまぜ此水に二日二 夜(よ)ひたし  置とり上ケふたゝひ清水(せいすい)にてよく〳〵あらひ流(ながし)にしてその  上 前法(せんはふ)のごとく砂糖(さとう)にて煮(に)るなり   凡 辛味(からみ)のあるものは皆(みな)かくの如くすべし