東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

鼎左秘録 - 翻刻

鼎左秘録 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】 天門冬(てんもんとう)《割書:生》 よく蒸(む)し皮(かは)をさり心(しん)をぬきさる也よく蒸(む)さり  たるときは皮(かは)よくむけるものなりさてよく蒸(む)さりたるを竪(たつ)  にわりて中の心(しん)をぬきさり是を再(ふたゝ)びよく湯煮(ゆに)してさて  早稲藁(わせわら)の灰汁(あく)一升の中へ枯礬細末(こはんさいまつ)壱両入れよく  かきまぜ此 水(みづ)に三日ひたし取(とり)あげ清水にてあらひ流(なが)し  にして其上 前法(せんはふ)のごとく砂糖(さとう)にて煮(に)つめるなり   凡 苦味(にがみ)のあるものゝ煮法(にやう)みなかくのことし   右 枯礬(こはん)のかはりに畢撥(ひはつ)にてもよしとする也 松(まつ)のみどり 《割書:但し》春の末(すゑ)松のしんに立(たち)たる物をとり用ゆべし 【左丁】  よく湯煮(ゆに)して清水(みつ)一升の中へ石決明細末(あわびのさいまつ)拾匁  石灰(いしはい)弐合かきまぜ此水に二昼二夜(ふつかふたよ)ひたしおきとり  出して清水(みつ)にて流(なか)しあらひにして其うへ前法(せんはふ)のごとく  砂糖(さとう)にて煮(に)つめるなり   凡しぶみあるもの煮法(にやう)みなかくの如(ごと)くすべし 仏手柑(ぶしゆかん) 《割書:だい〳〵の若(わか)きものを輪切(わぎり)にして|是を仏手柑と号(こう)して漬るなり》これをうすく  輪(わ)ぎりにしてよく〳〵湯煮(ゆに)し煮法(にやう)松のみどりの如くすべし 金柑(きんかん) 小刀(こかたな)にて所々(ところ〴〵)へ少しつゝ切目(きりめ)を入れよく〳〵  湯煮(ゆに)して其上 前法(ぜんはふ)の如く砂糖(さとう)にて煮(に)つめるなり