翻刻
【右丁】
菱実(ひしのみ) 十五匁
蓮肉(れんにく) 十五匁
薏苡仁(よくいにん) 弐拾匁
山薬(さんやく) 廿五匁
右四味/極細末(こくさいまつ)にしてまぶし入また煉(ね)り合(あは)せ求肥糕(ぎうひかう)の
ごとく別器(へつき)へとり粉(こ)をしき置(おき)其上へとろりとうつしよく冷(さま)し
五六日も過(すき)て右の粉を布(ぬの)にてふきとり砂糖(さとう)ふりかけよき
ほどに切(きり)て風引(かせひか)ぬやうに箱(はこ)に入おけばいつまでもたもち
得(う)るなり
【左丁】
○落雁糕(らくかんかう)
粉(こ) 百目
砂糖(さとう) 八十目
右/煎(せん)し砂糖弐十匁入よく交(ま)せ合せよく〳〵もみて
色々(いろ〳〵)の形(かた)に盛(もる)なり尤(もつとも)色(いろ)は何(なに)なりとも好(このみ)にまかせて
染(そむ)るなり
○右の粉(こ)の仕(し)やうは上々/餅米(もちごめ)壱粒ツヽ択(ゑら)みてこは飯(めし)に
むしよく干上(ひあが)り壱/粒(りう)ヅヽはなれしを鍋(なべ)にて白くいり
臼(うす)にて挽(ひき)羽二重(はふたへ)にてふるひて用ゆるなり