翻刻
【右丁】
○若菜餅(わかなもち)の法
蜀黍(とうきび)の粉(こ) 壱升
蕨(わらび)の粉 弐合
白砂糖 拾匁
右三品よくこねよく〳〵蒸(む)しよきほどにちぎりて青苔(あをのり)
を火(ひ)どり細(こまか)にして篩(ふるひ)にかけよくふりかけてもちゆ
○柘榴餅(ざくろもち)の法
是(これ)は大納言小豆(だいなごんあずき)をつぶれさるやうによく煮(に)ておき又/仙台(せんだい)
糒(ほしい)をさつと蒸(む)して冷(ひや)し粉(こ)一合にさとう弐十匁入/小豆(まめ)と
【左丁】
交(ま)せ合し又/寒(かん)ざらしの餅米(こちこめ)の粉(こ)を水にて堅(かた)くこねうどん
の粉をとり粉(こ)にして平(ひら)ため右の餡(あん)を包(つゝ)みさて布(ぬの)に一ッづゝ
つゝみ口を結(むす)び蒸(む)して布(ぬの)をとる也もしこれに色(いろ)を付るには
蒸(むさ)ざる已前(まへ)に紅(べに)又は山梔子(くちなし)にて色どるべし
○山椒餅(さんしやうもち)の法
糯米(もちごめ)の粉《割書:寒さらし|》壱合
焼味噌(やきみそ) 《割書:くるみほとよく焼也》
白砂糖 廿匁
山椒(さんせう)の粉 弐分