翻刻
【右丁】
肉桂(につけい)の粉 三分
罌粟子(けし) 五勺
右六味よくこね合(あは)せ布(ぬの)にて包(つゝ)み蒸(むし)て蜀黍(とうきひ)の粉(こ)を衣(ころも)に掛る也
○南蛮餅(なんばんもち)の法
先(まづ)上々の餅米(もちごめ)をよく蒸(む)し置(おき)むき胡桃(くるみ)を粉(こ)にして搗(つき)
まぜ砂糖をよきほど入て少(ちい)さくちぎり丸(まる)くして青緑(おをゑん)
豆(とう)をよく煮(に)て汁飴(しるあめ)にて右の餅(もち)をまふし緑豆(ゑんどう)を付て出す也
○小倉野(をくらの)の法
赤小豆(あづき) 五合
【左丁】
太白砂糖 五百目
右は先(まづ)小豆(あづき)をよく水煮(みづだき)して十分 熟(じゆく)したる所へ砂糖(さとう)を入れ
ふたゝひ煮つめるなり尤(もつとも)水は初(はじめ)より漸々(ぜん〳〵)かはくと入(い)れるなり砂糖
を入れてのちは文武火(よきかげんひ)にてそろ〳〵と煮(に)る也よく煮(に)へ熟(じゆく)し
たるを見て火を徹(てつ)【撤】しよく冷定(ひえきり)するを待て餡(あん)を包(つゝ)むなり
此あんは前(まへ)に出(いだ)せる求肥糕(きうひかう)の餡(あん)をもちゆべし
○真盛豆(しんせいまめ)の法
黒豆(くろまめ) 炒(いる)
白砂糖(しろざとう)