翻刻
【右丁】
温飩(うとん)の粉
右三品まつ白砂糖(しろざとう)に水/少(すこ)し入/攪(かきま)せよく煮(に)どろ〳〵と
なりたる所へ炒(いり)たる黒豆(くろまめ)を入よくかきまぜ其上うどんの粉に
ゆぶく銅(あかね)の平鍋(ひらなべ)にてそろ〳〵と微火(とをび)にていりあけよく乾(かは)き
たるとき又砂糖/汁(しる)につけて取(とり)あげうどん粉をまぶし
再(ふたゝ)ひ鍋(なへ)に入(いれ)炒(い)りあげる斯(かく)すること凡五六/度(と)にて成熟(よくじゆく)す
○味噌松風(みそまつかせ)
粳米(うるごめ)の粉 壱升
糯米(もちごめ)の粉 四合
【左丁】
白砂糖 五百目
山椒(さんせう)の粉 弐十目
味噌(みそ)のたまり 百目
右五味たんごの堅(かた)さにこね合(あは)せ布(ぬの)を水にしたし大(たい)がいに
しぼり麺棒(めんほう)にてよきほとに延(のは)し焼鍋(やきなべ)にうつし火(ひ)ぶたの
囲(くる)りに火をならべ焼(やく)也/尤(もつとも)上(うへ)の火(ひ)ばかり也よきほどに色付(いろづき)たら
ば上を下へかへして又/焼(やく)なり出来上(できあが)りたるときは蓋(ふた)のある
器(うつわ)に入おけばむさりてかげんよくなる也
○砂糖蜜(さとうみつ)の拵(こしらへ)への法