東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

鼎左秘録 - 翻刻

鼎左秘録 - ページ 29

ページ: 29

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【右丁】    ○炒米(いりごめ)の製法(せいはふ)  上々白米 新米(しんまい)なれば一日一夜(いちにちいちや)水に浸(ひた)し置(おき)取上いかきへ  入/水気(すいき)をよくたらし文武火(すみび)にて炒(いる)なり右/炒(い)りたりたるをその  まゝ熱(あつ)きうちに黒砂糖(くろさとう)醤油(しやうゆ)すこし入/撹(かきま)ぜよく〳〵  まぶし蓋(ふた)をして少しも気(き)のぬけざるやうに覆(おほ)ひ置(おけ)は暫(ざん)  時(じ)の間(ま)にはら〳〵と乾(かは)き上りて誠(まこと)に絶妙(せつめう)の好味(こうみ)となる也  尤(もつとも)黒豆は別段(へつたん)に炒(い)り置て一所(いつしよ)に撹(かきま)ぜ入れるなりこれも  あつき内(うち)に一所に入るべきなり    ○蓮玉子(はすたまご)の法 【左丁】  竹の箸(はし)の先(さき)を尖(とが)らして蓮(はす)の巣(す)の中(なか)の糸(いと)をよくとり  鶏卵(たまご)にうどんの粉(こ)に醤油(せうゆ)すこし和(くは)しよく〳〵交(ま)せ合(あは)し右の  蓮(はす)の巣(す)の中へながし込(こむ)なりさて鍋(なべ)に湯(ゆ)をたぎらしこれを  湯煮(ゆに)し煮(に)へかたまりたる時/輪(わ)ぎり又ははすかひに切(き)り用ゆる也    ○鮒淀川煮(ふなよどがはに)の法  鮒(ふな)弐三寸より五六寸/位(くらゐ)まての魚を凡(およそ)長日なれば二/時(とき)斗  短日ならば三時ばかり酒(さけ)に浸(ひた)し置なり尤/鱗(うろこ)はその□□【まゝヵ】  腸(はらわた)は泥砂(どろすな)をよく去(さ)るべし右のごとく酒にひたしたるものを酒水  おの〳〵等分(とうぶん)にして文武火(すみひ)にて半日(はんにち)ばかり煮て其上/醤油(せうゆ)を