東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

鼎左秘録 - 翻刻

鼎左秘録 - ページ 32

ページ: 32

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【右丁】  栄螺(さゞゐ)生(なま)にては中々(なか〳〵)身(み)のぬけざるもの也/是(これ)をぬくには先(まつ)鉢皿(はちさら)にて  も水(みづ)を入/其上(そのうへ)へ竹(たけ)にても木(き)にても細(ほそ)きものを弐本/渡(わた)しこれに  栄螺のふたの方(かた)を下(した)へなして水(みづ)かゞみを見すれは其/殻(から)おのれと  出(いづ)るもの也其とき急(きう)に抜出(ぬきいた)すべし    ○栄螺(さゞゐ)の壺(つほ)やき心得(こゝろう)べき術  海浜(かいひん)にて栄螺を島(しま)やきとて焼(やく)なり其とき其/実(み)貝(かい)をは  なれ飛(と)ぶて五六/間(けん)にも及ひもし人にあたる時に甲(かう)にて傷付(きずつく)ること  石弓(いしゆみ)のごとし恐(おそ)るべし先(まつ)さゝゐを焼んとおもふとき塩(しほ)にても醤油(せうゆ)  にても殻(から)の中へ入れ小(ちい)さき火を甲の上に置てのち焼べし取 【左丁】  たての生(なま)のさゞゐにても飛出(とひいつ)ることなしこれさゝゐを焼(やく)秘法也    ○長命酒(ちやうめいしゆ)の方   生(き) 酒(ざけ)  壱升   氷(こほり)砂糖  百目   梅(うめ) 干(ほし)  三十 よくあらひ塩を出し置也  右三味/一所(いつしよ)に壺(つほ)に入口をよく封(ふう)し土中に埋(うづ)めおく事  五十日にして取出し用ゆるなり梅(うめ)の香(か)を発し風味/格(かく)  別(べつ)によろしく痰(たん)を治(ぢ)し気血(きけつ)をめぐらし腎水(しんすい)をまし疝気(せんき)  を治する効能(こうのう)あり