東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

鼎左秘録 - 翻刻

鼎左秘録 - ページ 35

ページ: 35

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【右丁】  先/常(つね)のごとく大根の絞(しほ)り汁(しる)をこしらへ何(なに)にても深(ふか)き器(うつわ)に入  塩(しほ)を少し合せ茶筅(ちやせん)にても箸(はし)にても手を止(や)めず随分(ずいぶん)つよくふりて  良(よく)しばらくふり立れは其/気(き)鼻(はな)をつくやうに甚(はなはだ)香(にほひ)よくなるなり  久しく振(ふ)るほどによろし何(なに)ほど甘(あま)き大根(たいこん)にても辛(から)くなる事妙也    ○餅(もち)にかび出ざる法  餅(もち)を搗(つく)とき餅米(もちこめ)一/斗(と)の中へ氷(こほり)ざとう壱両をとり水(みづ)の  中へ入れるときは何時(いつまで)もかひ出(いで)ざる事奇々妙々なり    ○酢(す)に白衣(かび)の生わざる法  酢 壱升の中へ焼(やき)しほを蜆貝(しゞみがい)に一/杯(はい)ほと入(いれ)おくときは白き 【左丁】  かび生(しやう)ずる事決してなし    ○弁当(へんとう)重箱(ちうばこ)等に煮(に)たる物を入れてうつり嗅(が)なく     又/夏日(なつのひ)に風味(ふうみ)かはらざる法  魚鳥(うをとり)野菜(やさい)等(とう)煮(に)たる物を弁当(へんとう)重箱(ちうばこ)に入るゝときは漆(うるし)の  うつり香(か)又は他(ほか)のうつり香(か)等(とう)にて夏日(かじつ)ことに早(はや)くくさりて  大に困(こま)ることなり其時は弁当(へんとう)にても重箱(ぢうばこ)にても煮物(にもの)を入れ  其うへに梅干(うめほし)五つ六つはかり見合に入置べし左(さ)すれは右のうつ  り香(か)をよく防(ふせ)ぐなり飯(はん)菜(さい)肴(さかな)等二三日を経(へ)てもすへる事  なし旅行(りよこう)の人または武家(ぶけ)の在番(さいはん)の人なと懐中(くはいちう)弁当(べんとう)には此法