翻刻
【右丁】
絵(ゑ)の具(く)にもつかふなり
○貝(かい)るい象牙(さうげ)角(つの)るいに文字(もし)又は絵(ゑ)を生(うま)れつきの
やうにあらはす妙方
せしめうるしにて何(なに)なりとも心のまゝに書(かき)てよく乾(かは)かし生酢(きす)に
廿日はかり漬(つけ)おき酢(す)をさりうるしをみがき落(おと)せはその漆(うるし)の
あと自然(しせん)と文字(もし)高(たか)く鮮(あさやか)に見え天然(てんねん)の文字(もじ)のごとくみゆる也
○光沢布(くわうたくふ)の法
浅黄木綿(あさきもめん)一尺に切(き)り水にそゝき石灰(いしはい)の気(き)をよく去(さ)り乾(かはか)し
十文字にしんしをはり其上(そのうへ)へイホタラウをうすく平(たひ)らかにふり
【左丁】
雅喬【印】
【挿絵】