翻刻
【右丁】
旅(たび)だちするに硫黄(いわう)木二三枚/懐中(くはいちう)すれば足に豆(まめ)のできざること妙也
○終夜(よもすから)寝(ね)ずして眠(ねふた)からざる法
ねぶりに堪(たへ)がたきとき鼠(ねづみ)の糞(ふん)を紙(かみ)につゝみ臍(へそ)にあて張付(はりつけ)おく
べし眠らざる事妙なり
○慈石(ししやく)の説(せつ)
磁石(ししやく)を試(こゝろみ)るに一つの石(いし)に自然(しせん)と六/合(かう)の位(くらゐ)を備(そな)へたる物と
見えたり《割書:上下東西南北|これを六合といふ》これをこゝろみるに針(はり)の鋒(さき)に磁石の
北(きた)をすり付/針(はり)の耳(みゝ)に慈石の南をすり付其/針(はり)にて燈心(とうしん)の
横(よこ)につらぬき水に浮(うか)むれは針先(はりさき)北(きた)を指(さ)す也又/針先(はりさき)に
【左丁】
磁石の東を磨(す)り耳(みゝ)に西をすり付れは水にうかすに東西に
よこたはりて東(ひかし)をさす也磁石の坤(こん)と艮(こん)をすれば角(すみ)どりに
うかむ也/巽(そん)乾(けん)も又同し
磁石の方角(はうがく)をしるには時計(とけい)をもつて石(いし)の周(めくり)を触(ふれ)めくら
せば同気(とうき)相/求(もと)めて北の所にて羅経(らけい)の針先(はりさき)むかひ南の所
にて針の岐(また)むかふにてしるなり○本草綱目(ほんさうこくもく)に宗(さう)■(けい)【奭ヵ】か説を
丙(へい)の位にかたよるといへるは針先(はりさき)を丙(ひのえ)の方にすり付針の耳を
壬(しん)の方にすり付たる針にて考(かんが)へたるとみゆ
○薫物(たきもの)の方
【「慈石」はママ】