翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

養生七不可 1巻 - 翻刻

養生七不可 1巻 - ページ 30

ページ: 30

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 よりて治を誤り貴人の病は鄭重(ていちやう)に過るに  失す此三つの家々常にこれを弁(わきま)へ此心を斟酌(しんしやく)  しなば必す夭横(やうわう)の死(し)は免(まぬか)るべし凡病家は素(しろ)  人(うと)ゆえ病の筋を知らざるはもとよりなり然れ共  受得し病の浅きと深きは自らしらるへし又  衣服(いふく)居所の手当も分限相応に寒温 宜(よろしき)に適(かな)ふ  やうにすへし食物は淡(あは)くして軽(かろ)き物はよろしく  甘美(うまく)して重きものは害ありてあしゝといふは  これ又勿論の事なりされど淡きものにも毒(どく)  あり重き物にも害なき物もあり万の事すべ  て皆其 任(まか)する医に叮嚀(ていねい)に問尋ねその指揮(さしつ)  する所を守り私を加(く)へざるを専らとすべし  これ医を知らざる病家の一大要法なり