賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

土地より生する五穀を乳味として群生を 養育せる仁慈敦厚の霊徳広大なるを 社稷の神と申也《割書:云| 々》取 意(要) 又云社といふ字 示土とかけり土地より万物を生する躰无量 にして名つけかたし中におきて五穀の諸霊を とり稷字万理を楠して国土の主たる霊神なれは 宗廟と云になすらへ對して社稷の神と申也《割書:云| 々》私記云 国王中土に位し坐て黄色 ̄ノ御衣を着し給ふ也有口伝《割書:云| 々》 大江(〽[朱] )匡房卿記云賀茂神は日本国地主の神たりと《割書:云| 々》 略之 又或(〽[朱] )記云神山加毛山同訓にして口 伝あり往昔(ソノカミ)此御神降臨まします所岩根あり 是を降臨石といふ乃 ̄シ謂 ̄ル其神山 ̄ノ御生所《割書:云| 々》 又云(〽[朱] )加毛の神日向の襲の峯に天降りまし〳〵 漸山背の岡田にうつり給ひ石川狭見の小川 を見廻し其清流をめてまして御手を洗はせ 給ふ故に御手洗川と号すといへり又天岩船を 漕よせ神の現形(ゲギヤウ)まし〳〵ける其所を御生所と 云其生所のわたりをみあれ野とも神代の浦 ともいひ船着の入江ともいへり   やまとかも海にあらしの西吹はいつれの浦に