賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

歎しき事になんもとより山城国殊に愛宕の 郡に生るゝ人は賀茂太神宮の御氏子也せめては 年に一度参詣をもいたし日に一たひ北に向て 祈念遥拝をもいたすへき事也と《割書:云| 々》又天(〽[朱] )子御拝 の事を公家の御記に賀茂上下皆堂上にして 御拝あり枕上の事 鳥羽白川両法皇ことに北枕 におはしますと《割書:云| 々》賀茂と伊勢御神此神国にして 霊験あらたなる大社におはします事はもろこし にも伝うけ給りて皇朝(〽[朱] )類苑と云書に書載せし は日本は神国にて専神道を奉(アカメ)て祠-廟(゙)多し 伊州に大神あり山州に賀茂神まします三 五歳の童子に詫して禍福の事を降言すと いへり当御神の《見せ消ち:詫|託[朱]》宣おはしまし或は夢に告 させ給ふ事ともあけてかそへかたし神詠ともの 勅撰集に入たりけるは  我たのむ人いたつらになしはては又雲分てのほるはかりそ  慈悲のめににくしと思ふ事そなきとかあるものは猶哀にて  鏡にも影みたらしの水の面にうつるはかりの心とをしれ   是又賀茂に詣ける人の夢に見えける 左兵(〽[朱] )衛督高遠と云人賀茂に七日詣けるはての夢に