賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

御社よりとてちはやきたる女の文を持てまへ《見せ消ち:ゝ|に》来 りけるをあけて見侍りけれはかく書て侍り  ゆふたすき【木綿襷】かゝる袂はわつらはしゆたけにとけて あらんとをしれこの後やかて大弐に成て侍りけるとなん  たの(〽[朱] )もしなちかひたかへてもろ人の待ためしにはなれをひかせん   此哥はある人賀茂大明神より哥を給ける   と夢に見ておとろきてけれは白きう   すやうにかゝせ給ひてをかれたる御哥と申つたへける 又神(〽[朱] )縁に思よせたる詠哥とも多し ち(続拾遺)はやふる別雷の神しあれはおさまりにける天の下哉                       《割書:後京極摂政》 神山(夫木[朱])の高根にかゝる白雲や分し名残の空のかよひ路                      《割書:参議雅経》  天岩船を思よせし哥 神山に天の岩船漕よせてつなきとめしも我君のため                    《割書:三位賀茂氏久》  御生所の舟つきと云を神主遠久かよめる 久堅の天の岩舟こきよせし神代の浦や今のみあれ野   是は風雅集に入らる