賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

方暗くなりて御神 現(ゲ)形(〃 )まし〳〵告-宣(ノタ[マハ])く我 ̄ハ是 賀茂の神也当社に冬の祭なくて物うく 覚るに臨時の祭を給はるへし此契約を申 さんために現形し侍りぬと仰られけれは答 のたまはく我に宣告給ふてもすべなき身に 候へは帝へ申させ給へとありしかは思ふやうありて申也 たかへ給ふましとて御形見えすあからせ給ひしかは 忽霧晴わたれりけるに侍従の大君かたしけなく 恐み給ひ奇異の思ひをなしおはせしに其時の 当帝は清和帝第一の親王にて陽成院と申 せし御代也九歳にして御即位なり御母后御はら からにて昭宣公摂政し給ふ然に此帝叡心御物 ぐるほしくて帝道にかなはせ給はぬ御事をのみ 好せ給ふけれは摂政誠を尽し諌させ給へとも改随 給されはたすけ侘させ給ひて公卿僉議に及ほし 既御位をすへらしめ給ふて次の帝にいつれかと 議 ̄リ-問給て帝徳にもかなひ給ふ聞えあれはとて小松の 帝いまた式部卿親王と申てかすかなる躰にておは せしを御位に迎つけ給へりしか三年はかり御位にて 其御子の末に王侍従と申に御(ヲ)譲(〃 )-位ありて宇多の