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翻刻
ともは神供以下甚簡略なから勤来り申候 又正(〽[朱] )月十
四日御棚会と申御神事は右に申ことく後一条院御代
愛宕郡を賀茂御神事領に御寄附せられしより
今に河上郷賀茂郷大野郷小山郷岡本郷《割書:錦部郷|》中村郷
小野郷◦(等)の御棚を白木を以て新造いたし安曇河
の大鯉大鮒と号して小鯉小鮒をそなへ海魚も小
魚干魚等を代として雉子付鳥なとかの棚六脚
に盛かさり毎年そなへ六棒の幣を奉り候此暁
の御戸開古より今に刻限を不違つとめ来候此御
戸ひらきの事を五条三位俊成卿の哥に
十日あまり四つといふ夜の御戸ひらきひらくる御代は
かくそたのしき此哥はかの卿通夜し給ひしに告給ふ
ともいへり又家隆卿も
神山の正月のなかは月さえて鳥の初音に御戸ひらく也
此御神事の儀式のみ大を小にもちゐかへ候ても神供以
下かはる事なく勤来候はかの六郷の領知とも御検地
より零落にて大野郷なとは大かた大徳寺領に成
小山小野郷も他領になり行候へともかつ〳〵今に社納あ
るゆへに其領に石うち米を打かけて絶さると
見えて候自余の神事は貴ふねの両度の祭に四月(〽[朱] )