← 前のページ
ページ 27 / 174
次のページ →
翻刻
朔日神供の御から櫃七合に魚鳥神膳の御そなへ窪手
ひら手に賀茂の供御所にて盛とゝのへ賀茂より舁-
運 ̄ヒ毎年の祭今に絶る事なし此神事には賀茂より
社司氏人こと〳〵くまいりかづらかけ渡し帰路に市原
野にて駒乗かへし秘哥を唱ふる社例あれはかの所
をかれの馬場と唱ふ哥連と書けり此翌日には還
立とて賀茂庁屋にてひほろけとて社司氏人
直会の事あり其外(〽[朱] )貴ふねの芝田楽と申事
今に勤来て候も事ふりて八乙女八人まいりまたら
蓋を着しちはやの袖を翻し神-哥を唱てめて
たき作法につとめ来れり又止(〽[朱] )雨祈雨の事は昔より
勅使を立られて祈雨には黒毛の神馬止雨の御祈
には赤の駒を引立られて宣命を読御てくらを
さゝけ給ふ賀茂氏の貴ふねの社職かけたる祠官
其外賀茂の神主以下彼社に参りむかひて祈り
奉る事也かの雨乞によみける賀茂幸平か哥
新古今集に入たり其詞書に社司とも貴ふねに参
りて雨乞しけるついてによめる
大みたのうるほふはかりせにかけて
ゐせきに落せ川上の神