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翻刻
恩顧 ̄ノ涯、生涯何-以答 ̄ン_二穹蒼 ̄ニ_一、此詩天皇歎美おはし
まし世をへて人これを吟賞し奉れり神斎を重 ̄ンし
給ふ故に定例として御禁忌の事とも式文にも出
せりもとより此国は神国なれは仏法僧の名をたに
忌給ふ事にして仏をはなかこと云かへ経を染紙堂
をあらゝき僧を髪長尼をは女 (人)かみなかといひ仏法には
日に一度食するをときといひふれたるをかたそなへと
云かへて詞をさへ憚給ふ村上天皇の姫宮斎院に
たゝせ給ひしをは選子内親王と申ける斎王にはいつ
れもいまた嫁給はぬをそなへ給ふ事也又さはる
御事あれはまかてさせ給ふを此斎院は神慮に感応
おはしけるにや五十四年まていつきにておはしけるか世
中の常ならすはかなき事をおほしめして菩提心を
発し給へとも仏を神事にはゝかり給ふこゝろを
おもへともいむとていはぬ事なれはそなたにむきて
ねをのみそなくとよませ給へりけるとなん