賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 45

ページ: 45

翻刻

祈雨の霊験あらたなるによりて賽(カヘリ申)の神 ̄ン宝御幣 使を奉られける同十(〽[朱] )年五月甲午幣 ̄クラを奉られて 貴ふね社へ雨を祈り給ふ同御(〽[朱] )宇承和十年十一月【注①】 丙申日参議左大弁従四位上 躬王(ミノヲフキミ)【注②】を差遣 ̄シし幣帛を 賀茂神に奉られて国家の昌泰を祈り給ふ又(〽[朱]) 御代々御即位あらんとては勅使を立られ官幣を 奉られて此神国の天 ̄ツ日嗣(ヒツキ)をうけつかせ給ふよしの 宣命を告奉られける是を由の奉幣とそ申める 醍醐(〽[朱] )天皇延喜十六年六月十二日乙末石清水宮賀茂 上下社臨時の幣帛使を立られ左右の馬寮十 つらの御馬各五疋左【右脱ヵ】近衛各十人を奉られける 延長(〽[朱] )二年五月七日乙卯丹生貴ふね幣使を定られ 同八日に殿上人を丹生貴ふねに遣され甘雨を 祈りこひ走馬を奉らる 朱雀(〽[朱] )院 ̄ノ天慶五年四月廿九日に当社へ行幸あり 是則神社行幸のはしめ也と《割書:云| 々》此 帝(ミ)は延喜 ̄ノ帝(ミ) の皇子にて承平の帝と申也然に此神前へ行幸 なりける御願は平 ̄ノ将門 謀(ボウ)逆(〃 ク)を企我身平親王と 名乗親類眷属を公卿殿上人となし下総国に 都をかまへて官物を押領し西国には藤原の 【注① 承和十年は「仁明天皇御宇」であることから、「同御宇」が「嵯峨天皇御宇」の意であれば誤】 【注② 「躬王(ミノヲフキミ)」は「正躬王(マサミノヲフキミ」】