賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

すみとも朝敵となりて天下のさはきなりし故に天皇 御みつから叡慮の誠を尽し祈り給ひしに霊験あら たに御夢の告ありしかは将門はたちまちに矢に あたりて誅伏せられ純友は生捕にせられ獄中に 死して四海静謐に万民安堵のよろこひをなし けれは此御祈願のいちしるき神恩を謝(〃 シヤ)し給ふとて 行幸なりさま〳〵の神宝みてくら物なと奉られ て社の祢宜祝にも位階をなし給ひける 天徳(〽[朱] )元年三月四日官幣を奉らる天変怪【恠は俗字】異に よりての御祈也 同(〽[朱] )三年四月十七日には新銭を伊勢 賀茂へ神祇官を使として奉らる両社以下十一社に奉られけると《割書:云| 々》 村上(〽[朱] )天皇 ̄ノ康保三年四月十三日賀茂社鳴動の事 社家是を奏す同時に内裏の宜(〃 )陽殿鳴けれは公卿 僉議ありて御慎重かるへしとて上七社に幣帛使 を立らる当社の使は左大弁橘 ̄ノ好古也神馬等を引 立神前にして宣命よみけるに老-軀に詫【託の誤】宣の事 ありてます〳〵使諸司おそれみあかめ奉りぬと《割書:云| 々》 同年(〽[朱] )八月廿一日九天雲おほひ霖雨月をわたりて 晴る事なかりしかは諸社に幣使を立らるゝに賀茂 貴ふね両社に奉られける此時十六社の御祈と云事始る