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す承り候番の者にまいれと召けれは褐衣(カチ)冠 ̄フリに
いちひたゝりたる人《振り仮名:平-胡-籙|ヒラヤナクヒ》負たりける参られたり
惟家弁勘当仕れと仰あれは南に向て矢をはな
たせ給ひけるか惟家の弁の胸にあたり苦痛の声
聞ゆ勘当仕り候と申て出させ給ひ誰の参せ給
ひたるそと尋けれは日吉のまいらせ給ひたるとあり
て後に夢は覚にけり是は惟家弁の姑(シウト)なにかし
の局通夜せられける暁の夢也けりかの局驚
給ひ弥おそれ祈りをかけて願なと立られけれ
とも其日卒去せられけるとそ
嘉承(〽[朱] )二年五月一日根合の事兼て催されて今日左
右殿上人河原に向ひ祓して七社に幣を奉るとて
幣使を差遣す賀茂一社におゐては金銀の御幣
競馬十番奉ると《割書:云| 々》今日左方仰によりて北の中
門を渡り上皇御覧ありしは方の面目也同月五日
新女院女房の根合なり未刻東 ̄ノ泉 ̄ミ-殿に参-集(〃 )せり
左右勝負をあらそひけるに左方の勝侍る慶 ̄ビ-申 ̄シノ
立願を果し奉るとて同月九日に競馬を相具して
賀茂に参詣あり女房の御車三輌乗尻等相
つらなりける出立の儀 上皇御覧あり其行烈