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麻をたてまつる頭中将取つたへて供し奉れは一
撫ひと吻おはしまして宮主に送り給りぬれは
案のもとの軾(ヒサツキ)に着次上卿南の幔門より入前庭
をへて着座せる次御馬一疋将監是を引次走
馬三疋舞人これを引次御祓の事おはりて宮
主御禊の間を退出れは主上解縄をとき人形
を撫給ふ事例のことし次神馬走馬を引出し
御贖物を撤しさる此間陪従幔の外にして笛
声を発す次上卿案のもとにすゝみて御幣
二棒を取て艮に向ふ次主上両段再拝せさせ
給ひぬれは摂政喙声をして告らるゝ時上卿幣を
置て笏を抜取て復座あれは権中納言 梓頭(カザシノ)【挿頭ヵ】花
を取てまいりすゝみて御冠に指奉り笏をさして
右廻し本路をへて退下せらる次上卿座をたちて
東幔門より出て社頭に参らる此間御笏を撤し
給ふて又奉行をめし社司の賞の事を仰らる
是よりさき上卿指花給ふ後殿上人等舞人以下
指花《割書:云| 々》次神宝等を撤すれは摂政休幕にまかて
給ふ爰にして献盃の事あり黄昏の後社頭の
事漸終る砌上卿社頭より帰参り奉行をして