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御願平安遂ましますよしを奏すれは聞食よし
を仰らる此間に御在所の東三方の幔を撤して
公卿の座をしく次頭中将をして公卿をめせは
大将以下着座あり主殿立明を白して馬場の
東頭にあれは舞人御馬を南より上て北に馳て
事おはれは公卿座をたちもとのことく幔を引又
公卿の座を撤す次公卿東庭につらなる禄を給ふ也
此間内侍軽幄の左右に候すれは主上其中央に
立坐す御輿を寄奉りて上御社に向せ給ふ其
儀摂政参上ありて御簾を巻て其北簀子に
候し給ふ近衛中将参りて御璽を御輿に安せら
るれは乗おはします摂政殿西鳥居の外にして
車に乗《振り仮名:後-陣|コ 〃 》に参り給ふ (上社)南鳥居の外にして
各下馬あり御輿御所の西幔門より入おはしまし
て北第三間の御輿寄に舁 ̄キ居(スエ)る時に摂政西
簀子のほとりより参上あり中将御輿寄の簾を
かゝけ御璽筥を取て内侍に授てしそきて北
方に候せらる次に主上下御ありて軽幄の前に
立せ給ふ中将 輦戸(レンコ)を閇てしそき下らるれば次将
御輿を退さりぬ摂政御簾中に参候あり次