賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 65

ページ: 65

翻刻

西を経て南の幔門の方におきて職事を して御願平安遂ますよしを申す聞食の よし仰らるゝ事例也次御所の西 艮(ウシトラ)坤(ヒツジサル)の幔を撤 して公卿の座をしき《割書:東面の西|のわき也》頭中将をして公卿 をめす上卿以下座に着次御馬を南より上て北に 馳ける社の方へはする也次公卿座を起給へは座を 撤す次上卿奉行をして見参【見参の左に「(トハ其日其事ニ出仕ノ公卿殿上人等ノ次第ヲ書タルヲ云也」の説明有】を奏せしむ御 所の西の縁をへて持まいりて奏す杖にさせり 摂政北の第一間の簾中にして覧し給ひて 返し給はる奉行の職事これを取てしそき 下れは公卿の禄を給はりて事おはりぬとて還幸 を催さる公卿御所の南の腋につらなり給へは上卿は 北に立給ふ例也《割書:云| 々》次御輿を寄奉り摂政簾中に 候し給ふ二位中将御璽をとりて鳳輦の中に 安し給へは主上乗御なりぬ摂政たすけ乗せ まいらせられ西の幔門より出御まし〳〵て鳥居の 外より摂政車に乗らせ給ひて御《振り仮名:後-陣|〃 〃 》よりま ひらせ給ふ御輿深更に及て還入を給う御 輿をよせ内侍参候ありて中将殿御璽を とり渡給ひ主上下御なり御帳の前にたゝせ