賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第1冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第1冊 - ページ 76

ページ: 76

翻刻

幸あり七ヶ日の御参籠也 又同(〽[朱]  )五年正月五日 両院御幸なりし此比ほひ神館の雪のあした 忍ひて御幸なりけるのちによみ侍りける          神主三位氏久  神山のまつも友とやおもふらんふりすはけふの みゆきみましや此哥続拾遺集の冬の歌に 入られてける 社記云(〽追加[朱]  )文永年中に奈良祝私の御社を造り まいらせてすゑまいらする時宮籠に酒をの ませけるほとに巫女に貴ふね奥御神の詫【託】し 給ひてあなうらやまし我にも造りて得させよ あまりに漏てねるゝか侘しきにと告宣ひ けるを我身は叶ひ候ましき由恐れみ辞し 申けれはなとかくは申そよろこひをせさんするそ 一しやうえをうりてしてまいらせよと仰ある間 力なくて領掌申ける其夜楽屋詣に番長 一人候ひけるをしらさりしに告給へるはこと 番長にて造るへからすたま〳〵是に参たる 番長あり召出せと仰らるさもやと尋けれは 候ひけるを召出させ給ふといふまゝまかり出ぬ