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これ嘉暦三年とし(歳)の ついて(次)つちのえ(戊) たつ(辰)九月
四日みつのとの(癸) ゐ(亥)よき(吉)日の 《振り仮名:よき時|良辰》太上天皇胤仁
かけまくもかしこき賀茂大明神のひろまへに
をそれみ〳〵も申たまはく(賜)それ をろかなる(愚) せい(性)
かへりみる(顧)といへとも天日嗣をうけて皇とう
の正流にあたれり東宮の立坊の うむ(運)にいた
るまてすてに神の御めくみにあつかる とし(年)すてに(既)
せい(成)人のよはひ(齢)に およふ(及)せんそ(践祚)の運天のさつくる
所その期いたれりしかあるを一はう(方)みち(道)なき
ひけい(秘計)日を ゝい(逐)て色を そふ(添)むしん(無心)のかまへ神かん(鑑)
さためて照したまはんかこれしかしなから身の
ためにして世を かたふくる(傾)にあらすや天のしたは
一人のあめのしたにあらすあめのしたの天の
したなりほしきまゝに しやねい(邪侫)をもちて正ろ
を ふさかん(塞)事神として あに(豈)うけ給はんやそも
〳〵大明神の御めくみを我身に たれ(垂)給ふ事
この時にあたりて すいさう(瑞相)一にあらす是を
たのみ あふき(仰)たてまつるさらに うむ(運)のをそ
れなしもとよりの ことはり(理)しせん(自然)のみちにゆつ
りて運を天にまかするゆへにかならすこれを