翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

新板替道中助六 : 3巻 - 翻刻

新板替道中助六 : 3巻 - ページ 11

ページ: 11

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【枠内】 日坂 【本文】 あさがほ せんべい はにつさかの しゆくてまへ よりひとさきへ かけぬけさげたばこ入れを つゑのさきへつゝかけ やりとみせ道中 すころくの やつこのきどりにて とう所のめいぶつ わらびもちをしてやる 「助六さんはなぜおそひ わらびがきらひか川とめか 「かうわらびもち ばかりくつては やろうの 伯夷叔斉(はくいしゆくせい)のやうだ 【伯夷叔斉は孝も忠もない王の国で食べて行くのを恥として山にこもり山菜ばかりたべて餓死した兄弟の名前。中国の故事】 「さよの中山のあめのもちと【飴の餅】 きく川のなめし【菜飯】にでんがくを してやつたらはらの中は さかりばの ひろ こうぢと きてゐる 【枠の下】 「はァさんもう なんときだ【婆さんもう何時だ】 【枠内】 よし田 【本文】 よしだ とをれは 二かいから まねくと うたにも うたひ 【斜め下へ読み進める】 いと なま めきたる めしもり ども助六といふ れつきとした 男か とをる 事 なれ ば 【上へ】 なに かは もつて たまる べき二かい からすいつけ たば この あめ をふら す 【傘の下】 「こゝぞ ばつかり からかさが やくに たつ た 火の 用心が わるふ ごん しやう ぞへ 【すぐ下】 きせるやを たつかまいたそふだ【竜が巻いたそふだ】 【下】 いきうもきせるの あめて目はなが あぶなくて ならぬゆへ てんきの よひにあま しやうぞくと 出かける 「やりが ふつても とは きいた が きせる が ふるとは ねんだいき にも ねへ 「こんな てんきが 二日ほと つゞくといゝ きせるみせが たされる 【「助六由縁江戸桜」に花魁たちがこぞって助六に煙管を挿し出すシーンがある。】