翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

こけぬ津え - 翻刻

こけぬ津え - ページ 95

ページ: 95

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【右丁】 席にふすべからず只 起(お)きて守り居る事よし必一 室(しつ)にて 寝る事よろしからず寝(いね)んとするときは別室(へつしつ)に臥(ふ)すべし 故に人は其気を正しうする事養生の先務なりされは神 仏をまつるも初め先香を炷(たき)しかうして後に拝(はい)をなす是気 をあらたむる故なり扨又 土地(とち)により人の風俗かはり処(ところ)により て人気の違ふも気の変る故人物 違(ちが)ふものかされば此気を正 しうし心を丹田(たんでん)におさむるときは自 無病(むびよふ)長寿(てうじゆ)なるべし 此書は陰陽の大筋(おゝすじ)を書(かき)記す已(のみ)にして其 変(へん)にはいまだ いたらずされども此書(このしよ)を数篇 熟読(じゆくとく)するときは人身の理(り)を 【左丁】 知る故に不養生なる事は自 悪敷(あしく)おもひ養生にかなふ 事は心によろしくおもふ故に終に養生の理にかなふべし 此外食事を以て病を治(じ)し又人により食して宜敷物 又よろしからざるもの抔を委敷記し又何病は何により ておこり何によりて治するといふ事抔又 温泉(とふじ)【左に振り仮名】の理又 人により温泉(とふじ)【左に振り仮名】のあふとあはざるの説なと当時湿毒 多(おゝ) きにより甚 有益(ゆふゑき)の事とも数条(すでう)ありといへども余り事 しげきにより後編(かうへん)に譲りて爰(こゝ)に記さず こけぬつえ下終