東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

女源氏教訓鑑 - 翻刻

女源氏教訓鑑 - ページ 12

ページ: 12

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【右頁上段】 年よりて後室(こうしつ)などといふまことに女は両夫(りやうふ)に まみへずといふふることもあれどあるひはおやの おほせ又は子のためなどにふたゝび夫(をつと)にまみゆるも                   あり。いづれの                   道にても。ごけ                   のあいだは。け                   しやうやめてかみ                   をつ いたばね                   てをくが見よし                   第一身持かたく                   ふつ〳〵色の                   みち立こそ                   かんようなり 【右頁上段】 りん気は女のたんき短気はそんきとてりんきつの れば。えんをきられてもとりくやむにかひなく。殊(こと)さら りん気つよくいふほどつのるものなりしんびやう                 によくおつとを                 うやまふときは                 しぜんとその                 こゝろざしに                 はぢて夫(おつと)の                 悪性(あくしやう)やむもの                 なりよく〳〵                 をんなのたし                 なむべきは                 此みちなり 【右頁下段】 茶(ちや)たて女風俗(ふうぞく)多くの人にもまるゝゆへこゝろさま くだけてあいさつ万よくいしやうもよし すこしばし【華美】成もやうむねだかにし袖なりちい                 さくふり袖は                 すそと同じ                 くながしおび                 ふり袖は吉弥                 むすび長さ                 そでに同じ                 まことに                 酒あひのいつ                 きやうはいふ                 はかりなし 【右頁下段】 風呂(ふろ)屋の女風 俗(ぞく)茶屋におなじくおほくの風呂に 入《割書:ル》人々の氣(き)をとり物ごしやはらかにてよし 身もちもきれいなりさりながら町の女中此                 ふうぞくとて                 も見ならふべ                 からず町の                 女は外なり                 しやんとし                 てばしなるは                 あしくよく                 こゝろへある                 へき                  事なり             【左頁上段】 山の神とは異名(いみやう)なり。惣(さう)じて在(さい)へんの山に神の たゝりある山神のたゝりとてきうさんにきつ き事をいふあら手女の物こしはらたつるさまに                たとへていふ                惣たい女は腹(はら)                のたつ事あり                ともこは高(たか)に                いはす下さ                まの者(もの)にいけん                の事ありとも                ひそかにいひ                きかすこそ                女のふう也 【左頁上段】 妬(うはなり)とも書。日比くや〳〵【くよくよ】りん気ましりしをち【為落ち=手落ち】 あるにまかせてにくきそげめ【注】がしかたとすり こぎ取て打(うつ)てかゝる。しつかい京おしろいのさいしき                もほむらの                あせにながれ                をつる此繪(ゑ)の                さまを見て                かねて女などは                手を出しいかやう                成事にても人                をたゝくこと                なかれあとはつ                かしや 【注 「そげめろう」の略か。女をののしって言う語】 【左頁下段】 びくにの風俗近年はきりやうよきびくに出る 歯(は)はすいしやうをあらそひまゆほの〳〵とほそ くつくりくろいぼうしもしほらしくきなし                加賀笠(かがかさ)に                ばらおのせつ                た当世のは                やりぶしとて                うたひくわん                しんにあり                くまことに                おんなにはか                はりしひと                ふうぞく 【左頁下段】 山の神 後女打(うはなりうち)のこうべたるが【意味不明】しつとりんき心恚(しんい) のほむら火の車をいたゞききふねの宮居(みやゐ)あるひは 又思ひより【思い当る】の神社(しんしや)に参るあさましや又■■ぶし神                子に■らせ                なと■世■■                の夜叉(やしや)かくの                ごときの人ある                まじけれと心                のいましめに                図(づ)にしるせり                露(??)ばかりも                かくの心はもつ                べからず