東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

女源氏教訓鑑 - 翻刻

女源氏教訓鑑 - ページ 21

ページ: 21

翻刻

【右丁上段】 ぎをん御こしあらひ 【右丁下段】 【見出し】 きりつほ【源氏香の図 注】 【見出し下より本文】 此きりつほの巻は巻の中のこと ばをとりて名(な)としたるなり。きり つほとは大内(おほうち)にある御殿(ごてん)の名なり。その桐つほに ゐ給ふ更衣(かうい)なれはきりつほの更衣と申也。更衣 とは后(きさき)につぎたる女官(によくはん)にて此女官の御局(みつほね)にて みかどつねに御衣(きよい)をめしかゑ給ふ。更衣とはころも かゆるとよむゆへになつくるなり。此更衣はみかど 御てう愛(あひ)あさからす此御はらにいてき給ふ御子を 光源氏(ひかるけんし)の君と申なり此巻には更衣をみかと の御てうあひふかくありて。ひかる源氏のうまれ 給ふのちふかく煩(わつらひ)給ひてついにかくれ給ふ也又源氏 十二歳の御とし御元服(こけんぶく)まし〳〵て左大臣(さたいしん)の 御むすめあふひのうへと御こんれいの事まで ありみかとの御哥に○いときなきはつもともとゆひ にながきよをちぎる心はむすひこめつや○此 心はけんぶくの時の髪を紫(むらさき)のくみたるいとにて結(ゆ)ふ これをはつもとゆひといふなり。なかきよをちぎる 心とはあふひのうへをこよひ御そひぶしにとの心は むすびこめよとなり○源氏十三四五歳の御 としのことも此巻にこもりてあるなり 【左丁上段】 ぎをんのすゞみ床 【左丁下段】 箒木(はゝきぎ) 数(かず)ならぬ ふせ屋に おふる なの うさに あるにも あらで きゆる はゝきゞ 【注 源氏香の図があるのは違っている。源氏物語五十四帖のうち、最初(桐壷)と最後(夢浮橋)の巻は源氏香の図が無い。】