東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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女源氏教訓鑑 - 翻刻

女源氏教訓鑑 - ページ 54

ページ: 54

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【右丁上段 上方】   三 吸物(すいもの)【縦の波線が三本】冷物【同四本】 肴(さかな)【同一本】取肴【同四本】 茶菓子(ちやぐわし)【同二本】 後段(ごだん)【注①】 肴【同三本】 菓子【同三本】 以上 【右丁上段下方】  炙(やき)物と書てよし 一 和物(あへもの)と書はわろし  𩐐(あへ)物と書てよし 一此外飯には芳飯(はうはん) 麦(むぎ)  飯 菜(な)飯 汁には冷(ひや)汁  清汁(すまし) 薯蕷(とろゝ)汁 一鱠(なます)には 淆(ぬた)鱠 和交(あへまぜ)【横一字書きで】さしみ  杉炙等(すきやきとう)の献立さま〴〵  有て書やうあれ共こと  〴〵くしるしがたし ◯料理献立之部(りやうりこんだてのぶ)   十二月汁之分 【左右に飾り鉤かっこ】正月汁の分 ▲つる    ▲かも     ▲しほだい  ▲生ます  うど     ごぼう     な      みつば  きのこ    とうふのうば  ちさ     ふきちさ  ねふか    つく〴〵し   いも     わらび ▲大こちはす ▲くづし【注②】      切  いとこんぶ  けづりごぼう  やきとうふ  しいたけ 【左右に飾り鉤かっこ】二月 ̄ニ用 ̄ル汁の分 ▲こあゆ   ▲たいのしらす ▲しほきぢ  ごばう  ねいも    みつば     いものくき とうふ 【左右に飾り鉤かっこ】三月 ̄ニ用 ̄ル汁の分 【左丁上段】 ▲がん    ▲いとより   ▲やきぶな  うど     しほに     わかめ  ごばう    とり山せう   わらび  あをき物 【左右に飾り鉤かっこ】四月 ̄ニ【別本にて】用 ̄ル汁の分 ▲ばん【鷭】    ▲しほがん   ▲しほかも  ▲あわび  さゝげ    なすび     はりごはう  せん ̄ニ  はりこばう  竹の子     竹の子     大こん  ふき     はりごばう           きの子 【左右に飾り鉤かっこ】五月 ̄ニ用 ̄ル汁 ▲五ゐさぎ  ▲生かつほ   ▲どじやう なすび  ごばう    竹の子     ごばう  大こん  なすび    めうが     しそ   すりざんせう  きのこ    わかめ     ねいも 【左右に飾り鉤かっこ】六月 ̄ニ用 ̄ル汁 ▲やきあゆ  ▲ざこ     ▲しほくじら  きの子    ごばう       大こん    ふり      なすび  ずいき  ひばり    なすび     ごばう  めうが  めうが    くゝ り こんにやく 【左右に飾り鉤かっこ】七月 ̄ニ用 ̄ル汁 ▲小かも いてう ▲さけ きのこ ▲ぼら  大こん な     にんしん   とうふ  めうが       大こん    わりさんせう 【左右に飾り鉤かっこ】八月 ̄ニ用 ̄ル汁 ▲ がん  ▲かも    ▲はららご【注③】▲くづし【注②】  松たけ  おろし大こん ぬかご【注④】  ごはう いも       しめじ    とうふのかす   なすび はつ                       とうふ  たけ 【左右に飾り鉤かっこ】九月 ̄ニ用 ̄ル汁 ▲しほだら  ▲白うを   ▲かき  松たけ    かぶらわ切  ねぶか  やきどうふ  のり     のり 【注① 江戸時代、客をもてなす時、食後に他の食べ物を出したこと。またその食べ物】 【注② くづしかまぼこ(崩蒲鉾)の略。板蒲鉾や竹輪、蒲鉾に作らないで、魚肉のすり身のままの蒲鉾】 【注③ 鮞=産卵前の魚類の卵塊。特に鮭の卵をさす。】 【注④ 「むかご(零余子)に同じ。】 【右丁下段】 【見出し】「わかな《割書:上》【源氏香の図】【見出し語の上部左右に飾り鉤かっこを付け全体を▢で囲む】 此巻は詞と哥とをもつて名 つけたる也。源氏卅九歳より 四十一才の三月まで三ヶ年のことある也。玉 葛(かつら) の内侍(ないし)はひげくろの大将の北のかたにていつしか わかぎみふたりまうけ給へり。正月廿三日に子日 源氏(げんじ)のゐんの御かたへねのひのいはひに まいり給ふ。御ゆうがくさま〳〵ありて玉かづら の御 歌(うた)〽わか”葉さす野辺(のべ)の小松を引つれて もとの岩ねをいのるけふかな◯此心は御子 たちを引つれまいりて御年をいはふと也。 もとの岩ねは源氏の御ことをなぞらふる也 げんじの御哥に〽小松ばらすゑのよはひに ひかれてや野辺(のべ)のわかれもとしをつむべき◯ 此心は。すへとほき人のよはひにひかれて。我 身もとしをはるかにつみて。千秋(せんしう)万歳(はんせい)をも たもつべしと也。わかなのゑんにて年をつむと いへり。これは本哥に春日(かすか)のゝわかなゝらねと 君がためとしのかずをもつまんとぞ思ふ。此 こゝろ也。たゞしけんじ四十の御としの御 賀(が) の心ねにて。かくいはひてよみ給ふなり 【左丁下段】  若菜(わかな)《割書:下》 夕(ゆふ)やみは みち たと 〳〵  し 月まち   て かへれ   我(わが)せこ そのまにも  見ん