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【右丁上段】
【見出し】九月 ̄ニ用 ̄ル にもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲たい ▲小鳥。たい しやうじん
あはび うど ▲とうふ
くはひぬかみそ やきぐり 大こん いも
▲又小とり。たい たまご ごばう
やきぐり ▲たいらけ【注①】木くらげ
丸なすび ひらたけ ▲又やきどうふ
ゆ【柚】のかは せうが
【注① 「たいらぎ」の変化した語。コマ57の注②参照】
【見出し】十月 ̄ニ用 ̄ル にもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲かも ▲あんかうふくろ しやうじん
ねぶか ねりみそ ▲大こんさいのめ
大こん たい ひらたけ こまみそ上とうふ
ひらたけ ぎんなん くろまめ かや せうが
【縦線引き】
▲しゞみ ▲はまぐり しやうじん
あづき たつくり ▲にんじん
ごばう けづりごばう 木くらげ ごばう
▲又白うを たにし ▲又こんにやく
玉子 小だい せり やきどうふ
もゝげ【注②】せうが きのこ
【注② コマ56の注⑧参照】
【見出し】十一月 ̄ニ用 ̄ル にもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲からすがい ▲がんゆてとり しやうじん
ごばう はんへり【「い」ヵ】ゆにして▲山のいも
小とり とうふ。わさびみそ あらめ
▲又かき ▲又かつほ むかご
はらゝ子 たつくり 大こん
白うを するめ ふとに
くき ごばうけづり こせう
せり せうが
【見出し】十二月 ̄ニ用 ̄ル にもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲たい。かも ▲かも ▲ゆてとり
いせゑび かまぼこ 大こん
小はまぐり ねぶか わさび
▲又たら ▲又ゆできじ くずだまり
ごばう わさび くじら
まいたけ 花かつを ごはう
せうろ【注③】ちんひ【陳皮】くはゐ
【注③ 松露=海辺の松林の松の根のところに生えるある種のキノコ。】
【右丁下段】
【見出し】すゞむし【源氏香の図 注④】【見出し語の上部左右に飾り鉤かっこを付け▢で囲む】
此巻は哥と詞とをもつて名
つけたる也。源氏五十歳の夏
より秋までの事あり。折ふし八月十五夜の
月すみわたりてあはれなれは。源氏は女三の
宮のかたへおはしましたる也。女三のみやは御
ぐしをろし給ひて入道の宮と申也。かしは木の
巻(まき)にあり。かくてげんじ月御らんするに。御まへ
の庭(には)にはなたれたる虫(むし)どもの中にすゞ虫(むし)の
はなやかになきければ。入道のみやの御哥に
〽大かたの秋をばうしとしりにしをふりすて
がたきすゞむしのこゑ◯此心は。大かたとは十
のことの九つまても。うき世(よ)をすてゝかく道にいり
給へとも。すゞ虫の音(ね)はふりすてかたきぞと也。
げんじの御物語にむかしを思ひ出し給ふ心也
源氏の御うた〽こゝろもて草(くさ)のやどりをいと
えどもなをすゞむしのこゑぞふりせぬ◯此心
すゞむしを女三のみやにたとへて。草(くさ)のやどりを
いとふとは此 世(よ)をはなれ給ふ心也。女三の宮の
心からかやうに出家(しゆつけ)し給へども。むかしにかはらぬ
御物語にて源氏はすてはて給はぬ心なり
【注④ 図が違っている。正しくは、右から四本目の線が上で繋がらない。】
【左丁上段】
◯《割書:是より》さしみの部《割書:十二ヶ月》
【見出し】正月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲生ます ▲あはび しやうじん
あさり はまぐり ▲あげふ
からしす からしず こんにやく
▲又たい ▲又ゆで鳥 しいたけ
ますうすみ つく〳〵し かんてん
くらげ ぶり かさいのり【注⑤】
いりざけ【注⑥】也 つのまた【注⑦】のり
【注⑤ 葛西海苔=武蔵国葛西あたりの海岸から産出した海苔。】
【注⑥ 煎り酒=酒に醤油、酢、かつおぶし、焼き塩などを加えて煮詰めたもの。刺身やなますなどの味付けに用いる。】
【注⑦ 海藻の名。】
【見出し】二月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲こい ▲ゆて鳥 しやうじん
みるくい【注⑧】かはくじら ▲ふ こんにやく
いりさけにて わさび はす
▲白うを みそず かんてん
たこ ▲又いせゑび
せうがす みをさきて またゝび
くらけ みそず
いりさけ
【注⑧ コマ57の注④参照】
【見出し】三月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲しらす ▲たい しやうじん
まつな みるくい ▲のり
せうがす たです あさつき
▲ふかさめ ▲こい こんにやく
はまぐり つく〳〵し からしず
みそず いりさけ
【見出し】四月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲まなかつを ▲こい しやうじん 同
からしず ほそさゝけ▲こんにやく ▲なすび
又 いりさけ ほそつくり さゝげ
▲うつほ 又 うみそうめん くろこんにやく
こい ▲すぐき
からしず くらげ わさび ところてん
いりざけ いりさけ みそす
【見出し】五月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】
▲すゝき ▲あぢせこし ▲まながつほ しやうじん
みるくい またゝび せいご※ ▲はす ふ
いりさけ ゑびつくり ながくきり こんにやく
たてず たです しいたけ
またゝび ゆ
※ すゞきの幼魚
【左丁下段】
夕霧(ゆふきり)
やま
ざと
あ の
はれ
を
そふる
夕(ゆふ)
霧(ぎり)
に
たち
いでむ
かた【「そら」とあるところ】もなき
心(こゝ)ちして