東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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女源氏教訓鑑 - 翻刻

女源氏教訓鑑 - ページ 59

ページ: 59

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【右丁上段】 【見出し】六月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲まなかつほ  ▲そこにべ    しやうじん  みるくい    たかべ【鰖】 ▲すべりひゆ【注①】  やきあゆ    たでず     なすび  たでず             のり みやうが 【見出し】七月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲かすみいか  ▲すゞき     しやうじん  きすご     うみたけ【海筍】▲なすび  たでず     いりさけ     かんてん ▲又いたらがい  まなかつほ    またゝび  いなだ【注②】ほそつくり    しいたけ  からしず    くらけ      ふ 【注① スベリヒユ科の一年草。各地の田畑や路傍に生ずる。若いうちは和え物やひたし物にして食べられる。】 【注② ブリの若魚。はまち。】 【見出し】八月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲あゆのしら子 はりくり  ▲生さけ    ▲又小たゝみ【注③】  ひぶくのかは【注④】はりせうが まつたけ こい   せん ̄ニ きり わさび    さつとむして  いりざけ  さけのうすみ いりざけ   いりさけ ̄ニ ゆのす【柚】 【注③ コマ57の注①参照】 【注④ 干河豚のこと。フグの干物。】 【左丁上段】 【見出し】九月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲たこ     ▲あはびせん ̄ニ  しやうじん  がざみ【注⑤】 さゞいか    ▲はす ふ  ひらたけ    あかゞいか    おごのり【注⑥】  いりさけ    しやうがみそ   しいたけ 【注⑤ ワタリガニ科の大形のカニ】 【注⑥ オゴノリ科の海藻。湯がいて鮮緑色になったものを刺身のつまに用い、テングサとともに寒天の原料ともする。】 【見出し】十月 ̄ニ用 ̄ル さしみの分【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲ひらめ     ▲かき たい  ▲いはしひしこ【片口鰯】  からしず     こげはたゝき  はまぐり ▲又ぼら      みるくい    からしす  あかゝいからしす 花かつを    ゆ【柚】のかは入 【見出し】十一月十二月 ̄ニ用 ̄ル さしみ【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲たい   ▲ふり     ▲かものほねぬき ▲きすご  ゆてとり  きじ ゆてゝ  わさび      あかゞい  いりさけ  にんにくみそ  いりさけ     からしす 【縦線引き】 ▲いなだ  ▲にがい【注⑦】 ひらめ   ▲はす ふ  せうがす  ゆで鳥      くらけ    かんてんのり        けしず【注⑧】 いりさけ   くろくはい 【注⑦ 煮貝=アワビ・トコブシなどの貝を醤油で煮しめたもの。】 【注⑧ 芥子の実をほうじてすりつぶし、みりんを混ぜて裏ごしにした加減酢。】 ◯あへものゝ部 《割書:十二ヶ月》 【見出し】正月 ̄ニ用 ̄ル あへもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲あんかう   ▲しゞみ        しやうじん  のふくろ     よめがはげ【ぎの誤】▲せり  とりあへ    けし         こんにやく  せうが      さんせう      ごま  わさび    ▲又ぼら うすみ   又▲水な  いりさけ    さんせう       からし 【見出し】二月 ̄ニ用 ̄ル あへもの【見出し語の上下左右の角に飾り鉤かっこ】 ▲たこ けし  ▲いかもどき【注⑨】 はりま三ぼう  つく〳〵し  ▲にんにやく    ▲ごばう ▲いさらかい   ゆにして      さつとゆにを  せり      しやうゆ付     してあぶらにつけ  山せう     あぶりきりて    酒につけてもみて ▲くじらの    あをからしか    よきほどにきり  うちのもの   さんせうのは    ごまさんせう  さんせう    たゝししやうじん   同上 【注⑨ こんにゃくを茹でて醤油をつけ火であぶった食品。見かけがイカに似ているところから。】 【右丁下段】 【見出し】ゆふぎり【源氏香の図】【見出し語の上部左右の角に飾り鉤かっこを付け全体を▢で囲む】 此巻は哥をもつて名とする也。 源氏五十歳の八月まではすゞ 虫(むし)にあり。此巻はおなじ年の十二月までをしる せり。夕霧(ゆふきり)の大将はゑもんのかみの北のかたおち ばのみや。その比はゝ宮ものゝけにわづらひ給ひ 小野へうつりゐ給ふ所へ夕 霧(ぎり)たづねまいり 給ひて。一夜とまり給ひける也。夕ぎりの御哥 〽山ざとのあはれをそふる夕ぎりにたち出ん かたもなきこゝちして◯此心はやまざとは たゞさへも物あはれなるに。まして夕ぎり立 へだてゝたちかへるべきやうもなしと也。下心は おちばの宮に心をかけ給ふてふることをわすれ 給ふなるべし◯落ばのみや御かへし〽山がつの まがきをこめてたつきりも心そらなる人は とゞめす◯此心は。心そらなるとはつね〳〵夕 ぎりの給へるにかはれり。夕ぎりのかくあるまじき 心のありけるが。さやうの人をばとゞめ申さじ と也。又の心は夕 霧(ぎり)の立いでん事【「方」の誤記ヵ】もなき空(そら)と あるは。かへるをいそぐ人なり。さやうに心空なる 人をば。とゞめ申さじとの心なり 【左丁下段】  御法(みのり) たえぬ  べ   き 御(み)  法(のり) ながら   ぞ たのま   るゝ よゝ   にと むすぶ  中(なか)の契(ちぎり)を