東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

女源氏教訓鑑 - 翻刻

女源氏教訓鑑 - ページ 71

ページ: 71

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【右丁上段 各仏像画の上➝下にの順で刻字。下部はすべて右からの読み】 千手(せんじゆ)【右からの横書き】 御ゑん 日十 七日 坎中連(かんちうれん) 子(ね)の年(とし) 虚空(こくう) 蔵(ざう) 御ゑん 日十 三日 艮上連(ごんじやうれん) 丑寅年(うしとらのとし) 文殊(もんじゆ)【右からの横書き】 御ゑん 日廿 五日 震下連(しんげれん) 卯(う)の年(とし) 普賢(ふげん)【右からの横書き】 御ゑん 日廿 四日 巽下断(そんげだん) 辰巳年(たつみのとし) 人々一代の守り本尊はつね〳〵信じてよし 氏神は事に其身一代の内おろそかに思ふべからず 【右丁下段】 【見出し】うきふね【源氏香の図】【見出し語の上部左右の角に飾り鉤かっこを付け▢で囲む】 此巻は哥をもつて名つけたる也。 かほる廿六歳の正月より三月 までをしるす。匂(にほ)ふみやは。うき舟にほのかにあひ 給ひし夕を忘(わすれ)れ【語尾の重複】給はず。かほるは宇治(うぢ)の人(うき舟)まち どをなるらんもくるしく。京にすませばやと思召 三条ちかき所に家作(やづく)らせ給へり。匂宮(にほふみや)の心に思ひ 給ふは。かほるは宇治へかよひてよるもとまり給へば。 かの(うき舟)人をかくし置(をき)たるなるべしとて。よくたづね きゝて。かほるにゝせて夜に入てきたりとまり給ふ。 そのゝちも又おはして。このたびはしづかなる所にて 契(ちぎ)らんとて舟にて出給ひ。しれる所の家(いへ)にてかた らひ給ふ。哥に〽たちばなの小(こ)島は色もかはらじを このうき舟ぞよるべしられぬ◯此哥の心は匂宮(にほふみや) かくちぎり給ふ。此たちばなの小島はいつまてもかは らじけれども。わか身はひく手あまたなれば。ゆく すえしれがたしとおもひわつらひたる心也。たち ばなの小島はうぢより一町ばかり河の中の島也。 かくてかほるよりは。三条の家(や)づくりてわたし給はん などありければ。うき舟の君かれ是と思ひわづ らひ。ついにものゝけとなりたるなり 【左丁上段】 【見出し】女中の名(な)の字(じ)相性(あいしやう)の事【見出し語の上部左右の角に飾り鉤かっこを付け全体を▢で囲む】 【小見出しを◯の下に記し、上部左右に鉤かっこを付け▢で囲んでいる。】 ◯木性(きしやう)の人は【これより上を囲む】麻(おあさ) 房(ふさ) 邦(くに) 満(みつ) 百(ひやく) 梅(むめ) 武(たけ) 包(かね) 芳(よし) 米(よね) 伴(はん) 品(しな) 茂(しげ) 万(まん) 沢(さわ) 林(りん) 良(やゝ)【左ルビ:よし】 蘭(らん) 貞(さだ) 栗(くり) 留(とめ) 道(みち) 頼(より) 蓮(れん) 類(るい) 勘(かん) ◯火性(ひしやう)の人は【これより上を囲む】花(おはな) 吉(よし) 菊(きく) 久(ひさ) 庫(くら) 岩(いわ) 虎(とら) 薫(くん) 国(くに) 曲(くま) 幾(いく) 為(ため) 艶(つや) 塩(しほ) 吟(きん) 越(えつ) 猶(なを) 益(ます) 園(その) 亀(かめ) 梶(かぢ) 玉(たま) 高(たか) 源(げん) 極(きは) 今(いま) ◯土性(つちしやう)の人は【これより上を囲む】重(おしけ) 中(なか) 竹(たけ) 島(しま) 蝶(てふ) 当(まさ) 等(しな) 伝(でん) 長(ちやう) 徳(とく) 六(ろく) 藤(ふぢ) 瀧(たき) 楠(くす) 陸(りく) 楽(らく) ◯金性(かねしやう)の人は【これより上を囲む】由(およし) 幸(ゆき) 恒(つね) 好(よし) 熊(くま) 安(やす) 虎(とら) 市(いち) 峯(みね) 縫(ぬい) 豊(とよ) 民(たみ) 坂(さか) 冨(とみ) 茅(かや) 門(もん) 糸(いと) 末(すへ) 浜(はま) 愛(あい) 閑(かん) 里(さと) ◯水性(みつしやう)の人は【これより上を囲む】 琴(おこと) 崎(さき) 晴(はる) 秋(あき) 種(たね) 霜(しも) 松(まつ) 千(せん) 常(つね) 石(いし) 岩(いわ) 政(まさ) 光(みつ) 市(いち) 善(よし) 七(しち) 三(さん) 哥(うた) 勝(かつ) 次(つぎ) 【左丁下段】  蜻蛉(かけろふ) ありと 見て  手(て)   には とら  れず みれば   又(また) 行(ゆく)  ゑも しらず きえし  かげろふ