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翻刻
相たつぬるにはやくかの下人ねほれ【「ねほれ」は書陵部本「ねほけ」】てかくめしたり
けるなりあまりにはしりけるほどに二条あぶら
のこうぢを南かいおりける時/築地(ついじ)の角(すみ)にはしり
あたりてかほさきつきかきてありけり其よしを申あげ
ければ比興の沙汰にてやみにけり定継が申ける
はこれは勝事にて候ねほれ【「ねほれ」は書陵部本「ねほけ」】候はんからにさる事
やはつかうまつるべきまさか【「まさか」は書陵部本「まさる」】さまのくせごとをもぞ
引いだし候とて此下人をやがてつかはず成にけり
おかしき事也
【541】此女院の女房共の中にいとおかしき事おほく侍
【上欄書入れ】25
【柱】古今巻十六 〇廿三