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翻刻
れはいづくにかあなあると女房にたづねければその
さほの下にこそ穴は侍れさぐりてし給へとをしへ
ければ此法師はひよりてさぐるにあなにさぐり
あひにけりすでにせんとしける程に折ふしあしく
へのひられんとしければしとをねうしてためらひ
居たりしとをいきづまば一定(いちでう)もろ共に出ぬべくて
ひかへたるをばしらずして女房あなをさぐりえぬと
心得てはいよりていづくにぞとさぐる程にあやま
たず僧のわきへさしいれてげる此僧こそばゆさに
たえぬものなりけるにやをびえて身をふるう程に
【上欄書入れ】31
【柱】古今巻十六 〇廿九