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翻刻
【柱】古今巻十六 〇三十
あきれてゐたりけり扨今は心やすくて彼きれを引
そばめて立のきにけり其後はしばし此きずの跡
病(やむ)よしして打ふしてのみすぐしけりさて月ころ
へて女/昼(ひるの)つれ〴〵なりけるにはぬいといふ物して
うずくまりて居たりけるを見ればまた程にくろき
ぬのを引まとひたりけり男あやしみ思てそれ
なるくろき物は何ぞととへば女はたゞといひて
とかくこたふる事なしあながちに問ければさのみ
かくしはつべきことならねばこれはこひとのため
よとこたへけり其こゝろをえずして故ひとゝは何