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ふるまひ見ゐたる程にもとゞりとりはてゝねゐりた
るいもじがゑぼしをとりて着(き)てげりさて遊女がねたる
ぬりごめのもとに至りてやをらたゝきければすな
はちあけてたそと問ば我はやどりう人(ど)とて侍りこ
れの御かまをみれば片(かた)かま計有てわきがまなしさだ
めてほしく思はせ給はんかく候物はいもじにて候ぞ
まいらせんはいかにといひければ君いとよき事と思ひ
て則内へ入てねにけりさて事共よくして其着た
りつるゑぼしをば君がまくらにとゞめをきてあから
さま成やうにて出にけり其後もとのごとくに髪(かみ)乱(みだ)
【上欄書入れ】34
【柱】古今巻十六 〇三十二