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翻刻
【柱】古今巻十六 〇三十三
のもの迄も聞て此山ぶししてげりとよみわらひ
けり扨いもじが難(なん)はのがれてのぼりにけるとなん
【550】或所によき声をそろへて念仏を申させけるに
ちやうもんの女房の中にある念仏者を心かけたる
有けりいかてかな物いひかはさんと思ひつれ共人目しげく
かなはざりければとかくためらひて行道の時少あし
をつみて其気色を見せて何となく立あがりてうし
ろどのかたにてちと物申さんといひかけたりける
を返事いはゞ人聞とがむべかりける程に念仏の
をんぎよくにまぎらかして南無阿みた仏の南無を